チームを勝利に導く投球をシンプルに追求していくつもりだ。ソフトバンクの大関友久投手(25)が〝王流思考〟を参考にして、最終盤でのフル回転を誓った。

 現在15試合に登板して4勝6敗、防御率3・02。初の開幕投手を託されると7回2安打無失点で白星を挙げる好スタートを切ったものの、援護に恵まれず勝ち星は伸び悩んでいる。発熱などによる体調不良での離脱もあって、5月30日の中日戦(ペイペイ)以来、白星から遠ざかっている。

 思うように結果がともなわず悩み、投手コーチをはじめ周囲にも話を聞いていた。さらには王貞治球団会長にも相談をしてみたという。「ドームで食事をとられていた時に『お話、いいですか』と質問させていただいて。自分の中でも新しい価値観が出てきたものがあった」と振り返る。

 投球フォームなどの〝型〟にハマって苦しんでいたことから「自分の形だったりを持ってましたか」と尋ねた。「形は持っていたけど、自分の体をどう動かすかではなく、ボールをどう打つかの型を持っていた」との答えが返ってきたという。

「投手は投げる側でまったく一緒ではないけど『どういうふうにボールを投げるか』というより『どういうボールを投げるか』に集中の度合いを大きくしたほうがいいんじゃないかという話になりました。分かっているつもりでも、できてなかったことだった」

 現在は首脳陣の計らいでリフレッシュの意図も含めて一度間隔を空けるために登録抹消中。「今までのやり方にこだわりすぎずに、やっていこうかなと思ってます。いろいろ考えるがゆえに苦しくなってしまうことがある。よりシンプルに自分の仕事ができるように集中していきたい」と次の登板に向けて準備を進めている。