なかなか波に乗れない。3位のソフトバンクが13日の日本ハム戦(ペイペイ)に3―5で敗戦。痛いカード負け越しで8月は4勝6敗となった。

 次カードは敵地・京セラドームでの首位・オリックス3連戦。自力Vが再び消滅したとはいえ、宿敵相手に意地を見せたいところ。二軍調整を続けてきたアルフレド・デスパイネ外野手(37)と栗原陵矢外野手(27)が一軍に合流して〝総力戦〟で臨むことになった。

 救世主候補として異例の再入団となったキューバの英雄が今度こそチームを救えるか。昨年オフに一度は退団となったデスパイネは、助っ人陣の不振を受けて6月末に出戻り入団。V奪回が至上命令のシーズンで、現在のような苦しい終盤戦で、一振りで流れを変えられる破壊力と勝負強さを期待されてのものだった。

 7月上旬の前回昇格時は10試合で打率1割1分5厘、0打点、0本塁打。得点圏でも11打数ノーヒットと振るわなかった。当時、首位にいたチームは7月7日から12連敗が始まり急失速するが、その開始時期と重なって痛恨のブレーキとなってしまっていた。

 ただ、それでも今回は「前は来日してからあまり時間を置かずに、調整期間も少なく一軍に来てもらっていた。その点、二軍でしっかり調整して上がってくるというところはある」(チーム関係者)。加えて、かねて〝ここ一番〟での実力は折り紙付き。DH枠を要するため限定的な起用となりそうだが、首脳陣から期待も込めて「起爆剤になってくれれば」との声が出ている。

 昨季は8月以降だけでいえば打率2割9分1厘、9本塁打とさすがの〝集中力〟は健在だった。今春のWBCでキューバ17年ぶり4強を引っ張った母国の大スターが、再び最終盤で底力の発揮となるか注目だ。