【赤ペン! 赤坂英一】広島・新井監督は後半戦開幕前日(7月21日)「勝負どころは8月中旬」と明言していた。が、現実にその時期を迎えた今、1引き分けを挟んで今季最長の6連敗である。
この大ピンチで1年生監督の新井さんに打開策はあるのか。注目されるのは、疲労の目立つ投手陣の起用法だ。新井監督は先月から「リリーフ陣の疲労を分散させたい」と強調していた。クローザーを矢崎に限定せず、前守護神・栗林に任せることもあるというのだ。
「6連戦が続くので疲労を分散させたいから。9回は栗林もあれば、矢崎がいくこともある。暑いし、みんな疲れてるし、フレッシュな状態にするのは無理。それでも勝負をかけるときは3連投、4連投してもらわなきゃいけない。その前にやるべきことをやっておく」
矢崎に対しては、新井監督自ら後半戦開始早々に今後の起用法を通達。「何連投でもいってもらわなきゃならないときもある。そういう先のことを考えながら使っていくから」と伝えたそうだ。
そこまでしっかり先を見据えていながら、8月は投壊現象が続発。巨人戦で大瀬良が4失点(6日)、ヤクルト戦で九里が4失点(8日)、森が8失点(9日)、床田が7失点(10日)。13日の中日戦では先発・遠藤が好投したと思ったら、守護神・矢崎が延長10回にサヨナラ弾を浴びた。
そうした中、先発の柱になるべき大瀬良は何を考えていたのか。4勝目を挙げた先月23日、こう心境を吐露している。
「あまり調子はよくないですし、気持ちを入れていてもひっくり返されてしまう試合が続いてる。だから変に気負わずに、フラットな状態でいこうと志向を変えています。優勝とか先を見るより、まず目の前の試合を取る気持ちのほうが強い」
そんな大瀬良を、新井監督は阪神3連戦の初戦(15日)の先発に指名した。大瀬良の心情を慮ってか、「だいぶ前」に通達していたという。
では、大瀬良のほうは新井監督が打つ様々な手に、どんなことを感じているのか、聞いてみた。
「(後半戦の)打順の組み替えとかコーチの配置転換とか、勇気のいることだと思います。でも、(選手が)そんなことを気にせず、逆にプラスになっていて、みんな納得した形でやれてる。そういうところが(チームにとって)大きいですね」
選手は新井監督の考えを支持し、新井監督も選手を信頼している。その絆で、もう一度優勝戦線に波乱を起こせるか。












