【赤ペン! 赤坂英一】25年ぶりの優勝を目指すDeNAが連日しぶとい戦いを続けている。

 リーグ戦再開後、阪神との直接対決に3連勝して首位浮上。一気に波に乗るかと思ったら、すぐ2位に転落して4連敗。ズルズルいきそうな雰囲気の中、2日の中日戦に3―2で競り勝ち、首位戦線に踏みとどまった。

 今季のDeNAは優勝した1998年をほうふつとさせる勢いを見せる一方で4、6、4、4と大型連敗が多い。が、こんなときだからこそ注目したいのが、節目節目でチームを再浮上させてきた三浦監督の「言葉」である。

 開幕4連敗でスタートした序盤、三浦監督は「4月は勝率5割」と当面の目標を設定した。これで波に乗ったチームは交流戦で快進撃。すると残り6試合で「ここまできたら交流戦優勝を意識して戦おう」とナインを鼓舞し、初優勝を実現させた。

 先月23日のリーグ戦再開初日には「球宴まで残り21試合を、最低でも13勝以上を目標にしてやっていこう」と宣言。それからは4勝4敗1引き分けともくろみ通りにはいっていないものの、三浦監督の言葉がナインの大きなモチベーションになっているのも確かだ。

 数々の目標設定にはどんな狙いがあるのか、三浦監督に聞いてみた。

「これは昨年もやったんですけどね、チームの目標を言葉にして、全員がしっかり共通認識を持って戦うということ。選手みんなの頭の中にも目標はあると思うんですが、ただ漠然とそれを目指して戦うのではなく、言葉にすることで共通認識にしていく。例えば、21試合で13勝以上という短期目標を立てる。じゃあ、そこへ近づくために、目の前の試合をどう戦うのか、打者ならこの1打席をどう打つのか、投手ならこの1イニングをどうやって抑えるのか。そういう意識を持ってやろうよ、ということです」

 交流戦初優勝は、そうした意識の結集のたまものだったとも言える。

「優勝を意識して優勝できたことはやはり自信につながる。ただ、一方では課題も見つかったんで、そういうことを積み重ねてチームを成長させていきたい。そうした短期目標の先にペナントレースの優勝という大きな目標がある。それに向かって戦っていくわけです」

 球宴まで残り12試合。当初の「21試合で13勝以上」の目標をクリアするには、ここから9勝3敗する必要がある。ベイスターズにとっては文字通り前半戦最後のヤマ場だ。