大将の完全復活はいつか。巨人は5日の広島戦(マツダ)に3―7で大敗し、2連敗で再び3位浮上のチャンスを逃した。主砲・岡本和が孤軍奮闘を続ける中、主力では丸が「左ひざの蜂窩織炎」のため離脱。中田翔内野手(34)も背中の張りで途中出場を繰り返し、プロ通算300本塁打に王手をかけてから1か月を迎えようとしており、記念パネルも全国行脚を続けている。
この日は先発・山崎伊の誤算がすべてだった。7月は自身4連勝で月間防御率も1・91。しかし、2回に先制2ランを許すなど3回途中4失点でKOされ、相手に傾いた流れを止めることはできなかった。試合後の原監督は「こういう時もあるでしょう」と責めることはなかったが、右腕は「修正して頑張ります」と肩を落とした。
一方の打線も岡本和に2試合ぶりとなる27号ソロも飛び出したが、空砲に。やはり逆境をハネのけるには指揮官が〝別格〟と認めた丸以外の坂本や岡本和、中田翔を中心に総力を結集する必要がある。ただ、中田翔も万全とは言い難い。7月中旬に背中の異常を訴え、一軍に帯同しながら体と相談しながらの起用が続く。先発出場する機会も激減し、主に代打での出場となっている。
そんな〝手負いの大将〟がリーチをかけているのが通算300号。本人は「通過点」とまったく気にも留めないが、周囲は今か今かとその瞬間を待ちわびている。中田翔が最後にアーチをかけたのは7月11日の広島戦(東京ドーム)。球団側は記録達成時にファンに向けて本人に掲げてもらう記念パネルを作製済みだが、一発が出ないことには出番もない。
球団関係者も「各球場に運ばれていはいますが、なかなか…。中田選手が打てばチームも球場の雰囲気もガラリと変わるほど盛り上がりますし、早く一発が出ることを願っています」と切実な思いだ。ちなみにパネルは中田翔が行く先々の球場に運ばれ、神宮→横浜→甲子園→東京ドーム→マツダスタジアムと帯同を続けているという。
この日の中田翔は代打での出場から一塁守備に就き、結果は2打数無安打。本人に300号への関心がなくても、周囲は背番号10の全快だけでなく、Aクラス浮上を逃し続けるチームを救う豪快弾を待ち望んでいる。













