離脱ショックの余波は根深くなりそうだ。巨人は25日の広島戦(マツダ)に2―3で惜敗。2カード連続の負け越しで、4位に後退した。今カードでは坂本勇人内野手(34)が右太もも裏を負傷し戦列を離れた。ただ、今回の故障には〝前兆〟があったといい、原辰徳監督(64)によるベテラン選手たちの起用法にも影響を及ぼしている。
あと1点が遠かった。先発した山崎伊が2回に先制2ランを被弾するなど6回途中3失点。援護したい坂本不在の打線は1番にオコエ、遊撃に中山を置いたが、2点を返すのがやっとだった。〝坂本ロス〟を否めない結果に、原監督は「もう1本が出なかったね」とつぶやいた。
衝撃離脱の影響は、ベテランの起用法にも及んでいる。今季の巨人で試合中の太もも裏肉離れによる抹消はメンデス、中田翔、坂本と3人目。丸も抹消こそ免れたものの、4月19日のDeNA戦(佐賀)で走塁中に右足を痛め、途中交代した後の数試合を欠場している。
チーム関係者は「実は坂本は交流戦の終盤から右太ももの張りを訴えていた。全体練習を免除するなどケアをしていたが、あのようなことになった。チームとしてこれ以上、同じ症状で離脱者を出すわけにはいかない」と危機感を募らせる。そのためにも、今後は予兆の段階で慎重を期すという。
その影響の一端が、さっそくこの日の試合にも表れた。指揮官は右足に不安を抱える中田翔を「5番・一塁」で起用したが、2打席連続三振を喫すると、4回の守備から丸と交代。この日で6月の打率は2割1分と苦しんでいる。
だが、代わった丸も2打数無安打と音なし。球界OBの1人は「主力が大きなケガをするとどうしても起用方法は慎重になる。できるだけケガを避けようと、ともすれば消極的になってしまう」と指摘する。
原監督は中田翔の早期交代について、すべては明かさなかった。ただ「コンディションの問題か?」との問いに「まあそういうところでしょうね」と認めた。中田翔本人は「(右足の)状態もあんまり良くないですし、(試合後の)今も治療してもらっていましたけど、それに関しては気をつけながらやっていくというのは今後も変わらないです」とダマしダマしやっていくという。
主力のケガのリスクとチームの勝利とのバランスをどうとるのか。指揮官にとって難しいかじ取りが続きそうだ。












