結婚しても〝羽生結弦〟は変わらない。フィギュアスケート男子で五輪2連覇を達成したプロスケーターの羽生結弦(28)が4日、自身の公式SNSを更新。「この度、私、羽生結弦は入籍する運びとなりました」などと結婚することを発表した。お相手については明かさなかったものの、深夜に飛び込んだビッグニュースに多くのフィギュア関係者、ファンが驚きを口にした。周囲の関係者もほとんどが初耳だったというほどだが、随所に配慮が詰まっていた。取材で改めて垣間見えた〝気遣いの心〟とは――。

 かねて「1」にこだわりを持つ羽生は、この日の午後11時11分に入籍を報告。お相手に関する情報は明かさなかったものの、ファンへの感謝の思いととともに、今後もスケートに全力を注いでいく方針を示した。あるフィギュア関係者は「投稿時間も羽生選手のこだわりが詰まっていますね」と指摘した。

 羽生の入籍発表は関係者の間でもトップシークレット。羽生と共演経験のあるスケーターは「うわさでも聞いていなかった」とコメントし、別のフィギュア関係者も「びっくりした」と語った。数々のイベントに携わってきた関係者は「実は数日前に『近々入籍するかもしれない』という話を聞きました」と告白しつつも「発表文でも伏せていたと思うけど、正直相手は私もわからない。知っている関係者はいないんじゃないかなと思うレベルだよ」と苦笑い。徹底した情報統制が行われていた。

 SNS上では「誰と結婚したか書いてないからワンチャン私と結婚した可能性ある」との声も上がっており、多くのファンが動揺。「祝福したいのにショックがデカすぎる。もう泣きたい」「この世の終わり状態なんですが」なんて投稿もある。取材に応じたあるファンも「幸せならいいですけど、ショックです」と肩を落とした。

 その一方で同ファンは、入籍の情報が世の中に出回ったのが金曜夜だったことに注目。翌日は土曜日であることから「あえて翌日は休みの人が多いタイミングに報告してくれたのは、配慮の塊だと思う。寝込んで出勤できないファンもいると思うので。世の中の女性はすぐにロスするんですよ」と分析した。

 さらに同ファンは「報告文の文章内でも芸能人あるあるの『支え合って素敵な家庭を~』とかじゃなくて『スケートと共に~』って締めているあたりが羽生くんらしいなと思った」と感動の様子。実際にイベント関係者は「結婚したら家庭感出してそれを売りにする人がたまにいるけど、羽生選手はスケートを続けて、ちゃんと今まで通り『羽生結弦』でいるんだとの思いを感じます」。羽生自身の揺るぎない〝スケート愛〟は、しっかりファンに届いているのだ。

 以前から一部のフィギュア関係者の間では「羽生選手が入籍したら、ファンが離れてしまうのでは」との意見もあった。しかし、別のファンは「減らないと思います」と断言。その上で「羽生くんを好きな人って、まず才能と人柄とセンスにほれている。表現者としてね。アイドルみたいに売り物が『顔や甘い言葉』じゃなくて『世界観』なので。それに氷上にプライベートを持って来ないという点も安心です」と言い切った。

 周囲の不安要素はあくまで杞憂と言える。多くのファンは〝羽生結弦〟の中身にほれ、全力で応援してきた。だからこそ、羽生は誰よりもファンを大事にしてきた。今回の発表文でも「これからも、最高のスケートができるよう、一つ一つ、一瞬一瞬を積み重ね続けます。今後の人生も、応援してくださっている皆様と、スケートと共に、全力で、前へと、生きていきます」と、つづっている。

 昨年7月のプロ転向会見から1年が経過、そして入籍報告。また一つ新たなステージに足を踏み入れた羽生は、唯一無二のスケーター像をこれからも体現していく。