巨人の円熟エースは〝神宮の悪夢〟を振り払えたのか。1日のヤクルト戦(東京ドーム)に先発したのは菅野智之(33)。前回対戦では初回一死、わずか17球で2被弾6失点とプロ最短KOされた相手だった。この日は8回1失点だったものの、試合には0―1で惜敗。そんな菅野に、チーム内からは「ケガの功名」との声が上がっている。
背番号18は丁寧な投球で6回まで無失点投球を続けると、7回一死一、三塁から内野ゴロの間に1点を失った。それでも今季最長の8回108球を投げ6安打1失点。バットでも1安打1四球で2出塁と気を吐いた。
だが、巨人打線は初対戦となった相手先発左腕・山野の前に7回4安打無得点。そのまま零封リレーを喫し、プロ初勝利を献上した。
これでヤクルト戦は5連敗となり、連勝も4でストップ。今季10度目となる零封負けで、監督通算1000敗目を喫した原監督は「見てのとおりですね。9イニングあるわけだからね。9イニングの中で何とかしなきゃいけないですよね」と貧打を嘆いた。
それでも菅野については「いろいろ工夫しながら投げてましたね」。そんなエースに対し、チーム内には「プロ最短KOを喫したのは、むしろ良かった」との声がある。
「沢村賞2回の実績を持つ投手が自分の映像を目を皿のようにして見直したり、スコアラーや捕手と入念に話し合ったり。普通ならシーズン中にすることはない。その意味ではケガの功名とも言える。最短KOがシーズン終盤でなくてよかった」(コーチの1人)
4敗目(2勝)を喫した菅野本人も最短KO劇をプラスに捉えている。「そういうふう(最短KO)にいつでもなり得る可能性があるというか。教訓ではないですけど、しっかり怖さを持つってことは、ピッチャーにとってすごく大事なこと。また何か教えられたような気がするので、そこは野球を辞めるまで、教訓として、自分の頭の片隅にはずっとあると思います」と、自身の財産としたという。
「一喜一憂はしない」という菅野。今後もシーズン終盤、ポストシーズンと重要な試合での登板を任されるだけに、エースとしてのピッチングを期待したいところだ。












