これで詰まりも解消!? 巨人は28日の中日戦(東京ドーム)で打線が爆発し、11―5で2連勝を飾った。その立役者は右太もも裏の肉離れから復帰し、即スタメン出場した坂本勇人内野手(34)だ。まさに火付け役となる4打数3安打3打点の大暴れ。ただ、打線が上り調子となったのはここ数試合のこと。吹けど踊らなかったあまりの惨状で浮上していた打線の〝笑撃ネーミング〟とは…。
背番号6の独壇場だった。「2番・遊撃」で先発出場した坂本は初回の第1打席でチーム初安打となる右翼フェンス直撃の二塁打を放つと、2回の2打席目は左翼線へ2点適時二塁打。さらに3回の3打席目は中前適時打とし、通算181度目の猛打賞も達成して野村克也(西武)の記録を抜いて単独4位に浮上した。
坂本の復帰でこんなにもチームが変わるのか…というほどの3発を含む15安打で今月2度目の2桁得点。原監督も「頼りすぎるのは良くないでしょうけども、どこかに〝収まり〟を持った素晴らしい選手」と評した。
打線は26日の阪神戦(甲子園)から上向きだしたが、それまではとことん決定力を欠き、得点圏打率はリーグ下位の2割2分台に低迷した。なぜチャンスで打てないのか。どうしたら打てるのか…。首脳陣の苦悩は日増しに色濃くなっていた。
大久保打撃チーフコーチは「(選手の)責任感が強いのはあると思うんです。ここで打たなきゃと。レギュラーが打たないと下の子のミスも目立って、また焦る。(勝負強くなるのは)経験しかない。究極は楽しまなきゃいけない」と〝エンジョイ・ベースボール〟を提唱。
「問題は得点圏」と指摘した亀井打撃コーチは「正解がないので難しいですね。感覚の問題やからどう伝えていくか…。もうちょっと気楽に。ランナーがいない時にヒットを打てて、ランナーがいる時に打てないというのは、もう完全に自分で景色を変えちゃっている。打つところは一緒」と頭を悩ませていた。
極めつきは阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(44)だった。どんなに対策を講じても、併殺打のオンパレードに残塁の山を築く毎日…。「チャンスなのにピンチに見えるもんね。打たないといけない!みたいな」とナインの悲壮感を感じ取りつつ、自虐と奮起とジョークを交えて打線をこう〝命名〟したこともあった。
「モロに便が詰まってるね。最後のひと絞りがない」
どんなに塁上をにぎわせても走者をかえせないストレスフルな状況を、腸に詰まった便と重ね合わせたほどだった。しかし、坂本をはじめ丸らのカムバックで〝便秘打線〟からは本格的にオサラバできそうな気配。主役がそろった原巨人はここから反攻できるか――。












