カー娘の枠を超えた〝世紀のインフルエンサー〟へ――。カーリング女子で五輪2大会連続メダリストの藤沢五月(32=ロコ・ソラーレ)が、ボディメイクコンテスト「MOLA CUP」(茨城・水戸市)で鍛え上げられた肉体美を披露して、連日大きな話題になっている。これまでとは異なるステージでスポットライトを浴びた背景には、藤沢が抱く各方面への熱い〝愛情〟があった。

 ギャップ全開のムキムキボディーに、多くの関係者から驚きの声が上がっている。あるカーリング関係者は「正直びっくりした。14日に北見で行われた会見でLSのみなさんに会っていて、藤沢さんを見た時は『やせたな』とは思ったけど、ガンガン鍛えている気配はなかったので、最初に聞いた時はウソだと思った」と目を丸くした。

 約2か月半の短期間で体を仕上げた藤沢は、ビキニクラスのノービスで3位、オープンでも2位と健闘。氷上ばりの勝負強さを発揮したが、なぜ突然〝マッチョ界〟に足を踏み入れたのか。

 大会を主催した「FITNESS WORLD JAPAN」公式ユーチューブで、藤沢は出場理由について「もともとスポーツやっていて、ボディビル系の方のユーチューブを見るのが好きだった。トレーニングするのも大好きで、いつか出てみたいと…」と筋肉美への憧れと明かした。

 さらに〝本業〟であるカーリングを活性化させたいとの考えも出場を後押ししたようだ。

 あるイベント関係者は「藤沢選手はアスリートですし、スイッチが入ったら徹底的にやるんでしょうね。それにオンとオフのメリハリと言いますか、オフでも話題をつくるという意味では、カーリングの普及にも役立つのでは」と分析。ウインタースポーツのカーリングが夏場に注目を浴びる機会は少ないが、オフシーズンにもさまざまな形で露出を増やせば競技への関心を高める効果は絶大というわけだ。

 実際に藤沢は、オフは競技の普及活動にも尽力している。6月には南国・沖縄でカーリング教室を開催。「沖縄でできたのは大きな一歩」と語っていたが、新たな普及の方法を積極的に模索しているのだ。

 また、故郷である北海道・北見市を盛り上げたいとの思いも強い。2018年平昌五輪時に「もぐもぐタイム」で一躍有名となった清月(同市)が製造するチーズケーキ「赤いサイロ」を、今大会も会場内でファンやスタッフに提供。同社の渡辺主人社長は「彼女のほうから『お菓子をイベントに持っていきたいです』と連絡があった。大会に出ることは知らなかったが宿泊先に送った」と経緯を明かした。そこにも藤沢の故郷への思いが詰まっている。

 日本カーリング界のエース、そして希代のエンターテイナーとしても才能を発揮する藤沢。今後もどんなサプライズで日本中を沸かせるのか楽しみだ。