「君たちはどう対応するか」――。新型コロナウイルスがひそかに流行しているという。福岡市の高校では約240人が欠席したことから18日から21日まで休校することにした。コロナの感染が疑われている。マスク自由化となり、感染症法上の位置付けも2類相当から5類となった今、感染するとどんな違いがあるのか。

 地元メディアによると休校になる高校は14日に体育祭を開催しており、市教育委員会は体育祭が感染拡大の一因になった可能性を指摘している。全校生徒939人のうち約4分の1が欠席。終業式は21日から24日に延期となる。

 コロナは終わったことと受け止めている人が多いが、第9波が来ているとの指摘があるなど、感染が広がっている。加藤勝信厚労相は18日の記者会見で「新規感染者数は緩やかな増加傾向が続いており、今後、夏の間に一定の感染拡大が生じる可能性がある」との認識を示している。

 もしかしたら自分が感染してしまうかもと不安に思う人もいるだろう。2類相当から5類になって変わったことはあるのか。

 2類相当の時にコロナで重症化し、最近2度目の感染をした50代会社員男性は会社の対応について体験を明かした。

「5類になっているので私の会社ではコロナに感染したことによる特別休暇はありません。会社からは『休むなら有休になる』と言われました。仕方ないので早めの夏休みと思って有休を使っています」と話した。

 もっとも会社の対応は大きく変わったという。以前は感染者が出たら全社員にPCR検査指令が出ていたが、今回はそうした指示はないそうだ。

 また、かつてなら陽性となったら入院やホテルでの隔離となっていたが、「今回は医者から自宅でじっとしているようにとしか言われていません」という。

 保健所や行政の介在はない。「2類相当のときは保健所の指示に従って入院となりました。今回は自分で選んだ病院とだけやりとりしていて、濃厚接触者の確認はまったくされません。以前は保健所が自分を把握しているという安心感がありましたが、今は症状が急変したらどうなるんだろうという不安があります」

 特効薬の存在も違う。

「今は塩野義製薬のゾコーバがあります。陽性になって1日目は3錠。その後は1日1錠ずつ。全部で5日分でした。ゾコーバのおかげなのか症状がひどくなるということはありませんでした」と効いている実感があるという。

 気になる治療費はインフルエンザと同じで3割負担となっている。

「陽性判明のときの診察料は4000円台でした。5類になったからといって法外な価格になるということはないので、そこは安心しました」

 この男性が一番驚いたというのが陰性検査だ。

「以前、感染して入院していたときは陰性検査で2回連続して陰性にならないと退院できませんでした。それほど厳しかったのです。しかし、今回は医者から陰性検査の話はされていません。症状が軽くなってから24時間経過するまでは外出を控えてほしいとは言われていますが、治ったという判断が自己判断なんです」

 この男性は「自己判断に任せているから治りきらないまま出歩いて感染が広がっている可能性もあるんじゃないか」と指摘した。もし感染してもあわてずにじっくり治そう。