甲子園が〝バウアー劇場〟と化した。DeNAのトレバー・バウアー投手(32)が12日の阪神戦に先発し、8回途中6安打4失点で、自身5連勝を逃した。
2020年サイ・ヤング賞投手は、立ち上がりから150キロ台前半の直球を主体に相手打線を圧倒した。3回を投げ終えて、わずか34球でパーフェクト。4回の攻撃では二死一塁から相手先発・大竹の初球、チェンジアップを左前にはじき返して今季23打席目にして来日初安打もマークした。
しかし、直後の投球で一死走者なしから崩れてしまう。中野の左前打で完全投球が途切れると、続く前川の打席では中野に二盗を決められ、結局四球で一死一、二塁。4番大山にはカウント0―2と追い込みながら右前打で1点をかえされた。
6月は4戦4勝で月間MVPに選ばれた。好投が続いている要因に捕手の伊藤と息が合ってきたことを挙げ「首を振る回数が少なくなればテンポも良くなり、いいリズムがつくられる」と話していた。ただ、なおも一死一、二塁の場面で佐藤輝を投ゴロに打ち取りながら併殺を焦ったのか二塁へ送球しようとした際に落球。〝放送禁止用語〟をシャウトした。さらにノイジーの二塁内野安打で同点とされて一死満塁となったが、ここからバウアーは出力を最大限に引き上げた。坂本を157キロ、木浪はこの日最速の158キロで空振り三振に仕留めた。
5回に牧の15号2ランで勝ち越すと、通常モードで虎打線を料理。再び3イニングをパーフェクトに抑えたが、8回に悪夢が待っていた。先頭の代打・糸原に左前打され、1番の森下には同点2ランを左中間席に運ばれた。一死後には前川に右中間への二塁打を許してお役御免。113球の熱投も白星には結びつかなかった。












