エンゼルスの大谷翔平投手(29)は8日(日本時間9日)前半戦最終戦となる敵地でのドジャース戦で5試合ぶりの一発となる32号2ランを放った。チーム91試合目での32本塁打は昨季ア・リーグ記録の62本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(31)に1本及ばないだけだ。50発、60発…ジャッジ超えを果たせるか。さらには3冠王の期待も膨らむ。もはや地球の枠を超えた二刀流。エンゼルス番記者に緊急アンケートを実施。「ジャッジ超え」「3冠王」の可能性について聞いた。

 大谷は前半戦を終えてメジャー単独トップの32発。リーグ2位のロベルト(ホワイトソックス)に6本差をつけて独走状態だ。ジャッジがマークしたリーグ記録62本塁打の更新、さらに2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)以来の3冠王獲得の可能性もあり、日米の野球ファンは盛り上がっている。エンゼルス番はどう見るか。

 米スポーツサイト、アスレチックのサム・ブラム記者はこう見る。
「昨年、ジャッジが更新した62本に行けたら面白いなと思う。6月の15本塁打ペースをずっと続けることはできないだろうけど、彼の今年の打ち方を見ていたら、可能性はあると思う」

 その上で「数字を選ぶなら55本だけど、自分の中にはジャッジを超えられるんじゃないかと期待している気持ちもある。大谷は、グレートなものを見ると、それをやったり超えたりしたい一面があるから、ジャッジが62本打つのを見て、63本打つんだって思っているかもしれない」と期待を込める。

 地元紙オレンジカウンティー・レジスターで大谷がエンゼルスに入団した18年から追いかけているジェフ・フレッチャー記者は「54本塁打すると思う」と自己新に太鼓判だ。

 地元紙ロサンゼルス・タイムズのサラ・バレンズエラ記者も可能性ありだ。「ジャッジがチーム84試合で30本だったことを考えると、(同じペースの大谷も)62本タイならいけるんじゃないかな。打者は必ずいい時期と悪い時期があって、悪い時期をどのくらい短く切り上げられるかが鍵だと思う」

 エンゼルス戦を中継するバリー・スポーツ・ウェストで解説者を務めているエンゼルスOBのマーク・グビザ氏は「最低52本だと思う」と控えめ。タイトルについては「本塁打王と打点王はいけると思うけど、首位打者は投手をしているから難しいんじゃないかと思う。でも、ショウヘイだからやってのけるかもしれない」と予想した。

 ブラム記者は「本塁打王と打点王になれると思う。首位打者はどうかな。個人的に打率は、あまり意味がなく、OPS(出塁率+長打率)の方が大事だと思う。大谷だったらOPS1位が取れるんじゃないかな」と独自の見解を示した。前半戦終了時点でOPSはメジャートップの10割5分。リーグ2位はディアス(レイズ)の9割2分3厘で圧倒している。

「MVPと本塁打王は取るだろう」と予想したのはフレッチャー記者。ただ、「打席で実にアメージングなシーズンを過ごしているが、同じペースを保つのは難しいもの」と冷静だ。

 バレンズエラ記者は「アラエス(現マーリンズ)がア・リーグにいないから、3冠王の可能性はあるかもしれない。チャンスはあるから、今後が楽しみ」とした。

 エンゼルスは残り71試合。大谷がどこまで記録を伸ばすか。“銀河英雄伝説”誕生を見ることができるかもしれない。