フィギュアスケート女子の北京五輪代表で団体銅メダルの樋口新葉(22=ノエビア)が復帰戦で〝笑顔の花〟を咲かせた。

 右腓骨(ひこつ)疲労骨折の影響で昨年9月のロンバルディア杯以降は実戦から離れていたが、2日に千葉・アクアリンクちばで行われたアクアカップのフリーに出場。288日ぶりの実戦で「フィックス・ユー/パラダイス」を演じ、115・35点をマークして3位に入った。試合後には「失敗しても成功しても面白いというか、楽しいなと思いながらできた」と満面の笑みを浮かべた。

 昨季は「練習していてもなんか気持ちが入らなかった」と1試合の出場のみ。休養発表後は心身の回復に努めた。充電期間を終えると、4月から本格的に練習を再開。当初は2回転ジャンプも跳べない状態だったというが「ちょっとずつできるようになるのが面白かった」。幼少期からスケートに取り組み、がむしゃらに頑張る中で見失っていた〝成長する喜び〟を再び見いだした。

 樋口の代名詞と言えばトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)。「復帰してまだ2~3か月しかたってないので、ケガをするのが一番怖い。ゆっくり進めていきたい」と慎重な姿勢を示しつつも「五輪シーズンの自分のできることを全部戻して、またトップで戦えるようにしたい。自分のできることにアクセルは入っている」と力強く語った。

 紆余曲折を経て、次なる境地にたどり着いた樋口は「新しい気持ち。別物のジャンプが跳べたり、本当に前とは全然違う自分になったと思う」と充実の表情。女子フィギュア界に頼もしいスケーターが帰ってきた。