あと一歩が届かなかった。女子プロレス「スターダム」の〝闇の黒虎〟スターライト・キッドが、自称「女子プロ界の人間国宝」高橋奈七永(44)の壁にはね返された。
2日の横浜武道館大会で行われた「パッション注入マッチ」で対戦。キッドはこの試合に向けた特訓に招へいした元WWWA世界シングル王者・中西百重をセコンドに就けて臨んだ。
名コンビ「ナナモモ」の元パートナーが敵軍に就いた高橋が動揺したところで、キッドが仕掛けた。低空ドロップキックから、高橋が爆弾を抱える右ヒザへ集中砲火。さらに中西が押さえた場外の高橋に鮮やかなケブラーダを決めた。
だが、一発一発が重い高橋の打撃で次第に追い込まれ、グロッギー状態に。それでも自らのほおを張って気合を入れた黒虎は、張り手、おきて破りのワンセコンドEX(変型エメラルド弾)でくらいつき、勝負どころで中西との特訓で進化させたモモ☆ラッチ(変型前方回転エビ固め)を放ったが、同技を知り尽くしている高橋にかわされ万事休す。最後は試合時間が残り1分を切った14分28秒、高橋のワンセコンドEXに沈んだ。
低迷脱出を図り今回の一戦に臨んだキッドだったが、結果を残せなかった。それでも高橋から「お前のパッションがあったから、熱かったぞ。こんな面白いヤツが眠っていたなんて。お前、何でくすぶってるんだ? もっと道を切り開いていけるだろ?」と最大級の賛辞を贈られた。
するとキッドは「今日は負けたけど、次はお前を倒しにいく。だから、また戦ってください」と要請。さらにセコンドに就いてくれた中西に礼を述べるや「試合したくなったんじゃないですか? その気があるなら、次は対角に立ってください。何なら、ナナモモで!」。再戦の日を心待ちにし、さらなる進化を遂げてみせる。












