西武がチームとって重要な「6月28日」の日本ハム戦(那覇)で2―0の勝利を収めた。同日は2017年に多臓器不全で42歳の若さで亡くなった森慎二投手コーチの七回忌に当たる命日だった。先発・与座が7回3安打無失点と試合をつくり、森脇―増田が無失点リレーでつないだ。20年から「6・28」は4連勝だ。

 試合後、松井稼頭央監督(47)は「慎二さんの命日ということは知っていましたし、何とか絶対に勝とう、という気持ちでした。球場でも慎二さんのユニホームを着ておられている方もいましたし、勝てたことが非常によかったと思います。慎二さんも非常に喜んでおられると思います」と1歳年上だったライオンズの先輩を偲んだ。

 6年前の6月25日、遠征先の福岡で体調を崩した森コーチはヤフオクドーム(現ペイペイ)近くの総合病院へ入院。チームは次の遠征地・沖縄へ移動し、同28日のロッテ戦後のミーティングでその訃報に触れた。

 同7月3日に西東京市の西東京市の総持寺大日堂斎場で営まれた通夜には東京ドームで試合のあった辻発彦監督ら首脳陣や選手は参列できず、当時の鈴木葉留彦球団本部長、渡辺シニアディレクター(現GM)や潮崎哲也二軍監督(現編成ディレクター)ら二軍首脳陣や選手が参列した。

 参列者の中には、まだ楽天のプレーヤーだった松井監督が仙台から千葉への移動日に駆け付け、巨人に在籍していた豊田清二軍投手コーチ(現西武一軍投手コーチ)、小関竜也二軍打撃コーチ(現西武二軍野手総合兼打撃コーチ)、ロッテ・涌井秀章投手(現中日)、楽天・岸孝之投手ら現役時代に森コーチと苦楽を共にした仲間がそれぞれ忙しい合間を縫って参列していた。

「いまだに信じられない。野球に対しても遊びに対しても一生懸命。前夜にベロベロに酔っぱらっていても翌日になると猛練習をしている。そのプロフェッショナルな姿が目に焼き付いている」

 当時の潮崎二軍監督が語っていた、この森慎二評が現役時代の故人を知る者の共通認識だった。

 あの日から6年がたち、再び西武のユニホームに袖を通した松井監督と豊田投手コーチが沖縄で勝利を挙げ、それぞれの思いを胸に故人を偲んでいた。