大谷翔平に負けじと、広島の森下暢仁投手(25)が28日のDeNA戦(マツダ)で投げては7回2失点、打っても5回にプロ初本塁打となる決勝3ランを左翼席上段に放り込み、リアル二刀流でチームと自身のダブルで4連勝を飾った。

 新井監督も「センスの塊」と評する森下は明大時代に102打数29安打(10二塁打)、打率2割8分4厘と、打者としても好成績を残した。過去には冗談交じりに「投手をやめて、野手をやりたいと思ったりもする」と話したこともあったほどだ。野手への思い入れは強く、子供の頃に憧れたのも坂本勇人(巨人)、山田哲人(ヤクルト)、川崎宗則、本多雄一(ともに元ソフトバンク)ら内野手ばかり。「有名なところはかっこいいなって(思っていた)」という。投手が本職の現在は打撃練習に割ける時間も限られるが「(もっと)打つ環境があるなら、練習したら、もっと打てるんじゃないのかなと思ったりもする」と自信をのぞかせる。

 デビッドソンと一緒に上がったお立ち台ではプロ初アーチを「結構、飛んでました」と笑顔交じりに振り返り「優勝争いするために大事な一戦だったと思ったので、いい勝ち方をできて本当に良かった」と表情を引き締めた。チームは今季最大の貯金5で首位阪神に3ゲーム、2位DeNAに2・5差と急接近。セ・リーグがにわかに面白くなってきた。