首位・阪神は23日から2位・DeNAとの首位攻防戦でリーグ戦をリスタート。ここまで首位快走の原動力となっているのが、岡田彰布監督(65)が守備位置も含めた〝固定起用〟を明言しているレギュラー陣たちだ。1番・中堅の近本を筆頭に2番・二塁の中野、4番・一塁の大山は全試合出場中。文字通り代えの利かない存在となっている。

ノイジーと岡田監督
ノイジーと岡田監督

 野手では、他にも中軸を打つ佐藤輝が63試合、ノイジーが61試合、開幕直後に遊撃のレギュラーに定着した木浪が58試合で続くが、今季は特に試されることになりそうなのが、1年間のシーズンを完走するための体力面。もちろん、パフォーマンスや成績の水準を落とさないことを前提にしたうえでの話だ。

 長く虎を見てきたOBの間でも、この部分を今後の数少ない不安要素に挙げる声は少なくない。昨年まで打順は固定でも、守備は多くの選手に複数ポジション制を敷いていた矢野前監督時代との起用法の違いだけでなく、球界的にもコロナ禍の影響を受けつつ、シーズンを進行していたからだ。

「去年まではシーズン中でも『まさか…』というタイミングで、休まざるを得なかった選手もいた。でも、そういった選手は、試合に出続けるという肉体的な疲労は、そういう時期に自然と調整できていた。でも今年はコロナ前に状況が戻っているから。全試合出場に本当に価値があると思う半面、去年、一昨年にはなかった体力的な負担を感じる選手は少なからずいると思う」(あるOB)

 実際に昨年、全試合フル出場は佐藤輝のみ。選手たちは仮に自覚症状はなくとも、コロナ感染拡大防止の観点から行われていた定期検査で〝アウト〟となると一定期間、チームを離れなければならない制約もあった。

 本格的にコロナ禍明けとなったシーズンで多くの〝レギュラー選手〟を輩出することになりそうな今季の猛虎だが、ナインもここからがハードな日々となりそうだ。