車いすテニス界のレジェンド・国枝慎吾氏(39)は、次世代を担う後輩の〝長期政権化〟に期待を寄せた。

 4大大会全制覇とパラリンピック金メダルを合わせた生涯ゴールデンスラムを達成した国枝は、1月に惜しまれながらも現役引退を決断した。1つの時代が終わりを告げた一方で、同種目の若手有望株・小田凱人(東海理化)が全仏オープンで優勝。男子史上最年少となる17歳33日で頂点に立った。

 20日に都内で行われた2022年「米山稔賞」の表彰式に出席した国枝は「決勝の内容も世界1位に対して序盤から最後まで、完全に主導権を握らせない形で完勝していた。これをこれからも続けていくと、小田政権が長く続くんじゃないかな」と絶賛。その上で「若くして、完成度の高い選手は車いすテニス選手は歴史上いなかったと思うので、これからどんなふうに成長していくのか、まだまだ17歳なので、これからだと思う」と愛のムチを送った。

 世間からは国枝氏の後継者として、小田の存在を挙げる声も上がっている。しかし、国枝氏はさらに大きな可能性を秘めているとの見方だ。

「新しい車いすテニスの世界を彼自身がつくっていける選手だと思っているので、そこに期待している。今までのスケール感を、さらに大きくしてくれるのが彼の存在だと思っている。これから先彼がどのように成長していくかはわからないし、楽しみだなという印象しかない」

 レジェンドも太鼓判を押す小田の今後から目が離せない。