43日ぶりに復帰した邪道・大仁田厚(65)が、ヨシ・タツ(45)と保持するアジアタッグ王座3度目の防衛に成功した。

 11日の全日本プロレス郡山大会(福島・ビッグパレットふくしま)で2人は、「有刺鉄線ダブルバリケードマット・メガトン電流爆破デスマッチ」形式で行われた同王座戦で佐藤光留、川村亮組と激突。5月9日に腹部大動脈瘤(りゅう)の手術を行った大仁田にとって、4月29日のFMWE鶴見大会以来となる復帰戦となった。

 試合は大仁田が佐藤に奇襲をかけてスタート。序盤から激しい場外戦が展開された。リングに戻ると敵軍の集中攻撃で劣勢になり、佐藤に羽交い絞めされた大仁田は、川村の電流爆破バット攻撃で被弾。通常の5倍の火薬量の爆破を受け大ダメージを受けた。

 それでもヨシ・タツのアシストが功を奏し、イスの上に有刺鉄線バリケードを設置。川村を投げ落とそうとするも回避され、再び敵軍に捕まった大仁田がブレーンバスターを食らい被弾した。

川村に有刺鉄線電流バットを叩き込む大仁田(右)とヨシタツ
川村に有刺鉄線電流バットを叩き込む大仁田(右)とヨシタツ

 2度の爆破を受けても何とか立ち上がった大仁田は、コーナーの有刺鉄線バリケードに佐藤と川村を突き飛ばし、ようやく爆破させることに成功。その勢いで佐藤に毒霧を浴びせ、最後は王者組が電流爆破バットのサンドイッチ攻撃で川村を沈めた。

 試合後、大仁田は「奇跡的にこうやってリングに上がれて僕は幸せ」と笑顔を見せた。ヨシ・タツが「あんな状況から1か月で復帰してタイトルマッチで電流爆破。そして防衛なんてできるの大仁田さんだけ」と復帰を喜ぶと、大仁田は「次、(雷神)矢口選手は(相方に)リッキー・フジ選手を指名していますけど、7月9日の大会(FMWE鶴見大会)もアジアタッグの防衛戦をやりたいなと思ってる」と提案した。

 驚いた表情のヨシ・タツだったが、すぐに承諾。さらに、9日に行われた新日本プロレス&全日本&ノアの合同興行「ALL TOGETHER」(両国)で新日本の海野翔太に敗れた直後、「最後に新日本の未来とシングルができてよかったです」という意味深な発言をした真意を説明。

「翔太とやるのが最初で最後って意味で言ったんだけど、俺の言い方が悪くて、ちょっといろんな臆測を呼んでしまった…」と苦笑いしつつ「俺が引退するわけないじゃん。俺のタッグパートナーは大仁田さんだよ」と強調した。

 大仁田は「これからも俺とヨシ・タツのタッグをよろしく」と言い残しサイン会に向かった。