大記録誕生の可能性は――。陸上の日本選手権最終日(4日、大阪・ヤンマースタジアム長居)に行われる男子100メートル決勝に向けて、関係者の盛り上がりは最高潮に達している。

 2日目(2日)は大雨に見舞われたが、3日目(3日)は天候に恵まれ、数々の好記録が生まれた。女子三段跳び決勝は森本麻里子(28=内田建設)が、24年ぶりに日本記録を更新する14メートル16で5連覇を達成。同100メートル障害決勝では上位4選手が12秒台をたたき出し、寺田明日香(33=ジャパンクリエイト)が12秒95で2年ぶり5度目の優勝を果たした。

 さらに〝大トリ〟を担う男子100メートル決勝の2種目前に実施される同110メートル障害決勝には、日本記録保持者の泉谷駿介(23=住友電工)が出場予定。陸上関係者からは「泉谷選手が日本記録を更新する可能性は十分にあります」との声も上がっており、最高の形でバトンが渡るチャンスもある。

男子110m障害で記録更新が期待される泉谷駿介
男子110m障害で記録更新が期待される泉谷駿介

 1つの種目で好結果が出た場合、その後の種目で好結果が連発するのはよくあるパターン。それだけに、別の陸上関係者は「この流れで泉谷選手が記録を出したら、会場の雰囲気が一気に温まると思う。盛り上がりは記録に相当、影響してくる。最後の男子100メートルは、一番会場の雰囲気が出来上がった状態になるのでは」と指摘した。

 3日目(3日)の男子100メートル予選は、2022年世界選手権7位入賞のサニブラウン・ハキーム(24=東レ)が10秒13を記録。全体1位で4日の準決勝にコマを進め「良い刺激だった。スタートは反応遅れたかなと思ったけど、とりあえずOK」と手応えを口にした。

 日本中が注目する〝大トリ〟の大一番。9秒台が出るハイレベル決着となるのだろうか。