必ず最後に愛は勝つ! 立ち技格闘技「K―1 WORLD GP 2023」(3日、横浜武道館)で行われた初代ミドル級王者決定トーナメントは、ハッサン・トイ(29=トルコ)が決勝で松倉信太郎(31)を下し、初代王座を手にした。

 トイは1回戦でダニロ・ロザリニ(ブラジル)に1ラウンド(R)1分35秒でKO勝ち、準決勝はリー・ホイ(中国)に3―0で判定勝ちして決勝に進出。決勝で松倉と対戦すると、開始早々、豪快な右フックでガードの上から相手の側頭部をぶん殴って吹っ飛ばす。このミドル級らしい豪快な一撃で相手は立ち上がることができず、開始からわずか42秒で衝撃のKO勝ちを収めた。

松倉(左)のガードをブチ破ったトイ
松倉(左)のガードをブチ破ったトイ

 K―1には2019年12月のK―1名古屋大会の野杁正明戦以来、約3年ぶりの参戦となった。復帰戦でウエルター級から階級を上げ、いきなり結果を出したトイは「このベルトは小さいころから夢でした。腰に巻くことができてうれしく思っています」。腰に巻いたベルトをなでて「史上最長の保持をしたいです」と長期政権を誓った。

 勝利の裏にはオランダで映像を見ていた彼女のケイリーさんの存在が大きかった。試合後、リング上から「これを見ているであろう彼女に『愛している』と伝えたいです」と叫んだが、有言実行。リングを降りるとすぐに国際電話をかけたといい「とても喜んでくれました『誇りに思う』と言ってくれた」と、この日一番の笑顔で告白。ケイリーさんの存在について「自分の全てです。つらい時も自分のそばに立ってサポートしてくれる。大切な存在です」と思いをはせた。

 今後の防衛戦については「特に誰と戦いたいというのはないですけど、誰でも、自分の前に対戦相手を出してほしい」と貪欲。「日本のファンにの皆さん、ありがとうございます。また戻ってきて試合をしますので応援よろしくお願いします!」。〝愛の戦士〟トイの防衛ロードから目が離せなくなりそうだ。