世界最強は目前だ。立ち技格闘技「K―1」の女子フライ級王者・KANA(30)が、〝女子立ち技最強〟と名高いアニッサ・メクセン(35=フランス)との「頂上決戦」実現への思いを語った。

 2019年に初代女子フライ級王座決定トーナメントを制して戴冠を果たしたKANAは、21年はケガの治療で長期欠場を余儀なくされた。しかし22年2月のRAN戦で判定勝ちして復帰を果たすと、海外の強豪相手に3連続KO勝利して存在感を見せつけている。次戦は7月17日の「K―1 WORLD GP 2023」(東京・両国国技館)で、WBCムエタイ・インターナショナル女子フライ級など4つの王座を獲得しているエイミー・パーニー(30=英国・スコットランド)を相手にV3戦が決定。「自分のキャリアの中で過去最高のテクニシャンかと思います。このベルトをかける価値のある選手だと思う」と語りKO勝ちを予告した。

 KANAには、今回の一戦で勝利し、対戦を実現したい相手がいる。「パーニー選手は世界的にも名前がある。今年中にアニッサ(メクセン)戦を実現させたいと思っている」。立ち技で103勝5敗33KOと飛び抜けた戦績を持つメクセンだ。欧州の「GLORY」などで活躍し名実ともに女子の立ち技最強に君臨しているが、現在はシンガポールの格闘技イベント「ONEチャンピオンシップ」との契約が終わりフリーになっていると言われる。

 かねて対戦を熱望していたKANAは「今の状況ならば、K―1のリングで実現できる可能性があるのかなと思っていて。向こうにも自分の存在を知ってもらっていると思うし、どこまでうまく進むか分からないですけど、自分のプランの中では今年中にアニッサと試合をしたいです」と力を込めた。

 メクセンについてKANAは「世界のこの階級のトップを全て倒してきている選手で、今は対戦相手がビビってしまっていない状況です。今、『52キロで一番強いのは誰か』って言ったら世界中が『アニッサだ』って言うと思うんです。実際、自分と対戦しても6対4でアニッサ(が有利)というのが下馬評だと思うんですよ」と認める。その上で対戦を熱望する理由を「自分は世界最強を目指しているので。〝世界最強〟を倒せば自分が世界最強になるし、この自分が持っているK―1のベルトが世界最強になるので」とシンプルに説明した。

 頂上決戦実現のためにも、目前の試合に負けるわけにはいかない。KANAは「ここ数戦、世界のトップファイターが自分と戦うためにこのリングに上がっているのは現実なので。このK―1の価値をさらに上げていきたいです。パーニー選手はめちゃくちゃテクニシャンなので、まずはしっかりそこに集中していきたいと思います」と拳を握った。頂上をしっかり視野に入れ、一歩ずつ前に進むつもりだ。