何十年もの間、「プーチン大統領の母親」を自称してきたヴェラ・プーチナさんが老衰のため5月末に亡くなっていたことが、分かった。97歳だった。複数の欧州メディアが1日、報じた。
英紙サンによると、旧ソ連のジョージア生まれ・育ちのプーチナさんはプーチン大統領が無視してきた黒歴史だという。不倫男性との間にプーチン氏をもうけ、「ウラジーミル」と名付け、「ヴォヴァ」というあだ名で育てたが、継父が繰り返し虐待を加えるため、10歳で里子に出したという。その際、公式にプーチン氏の両親と認められている父ウラジーミル・スピリドノヴィチ・プーチンさん母マリア・イワーノヴナ・シェロモーワさんにヴォヴァを渡したと信じているという。
テレビでプーチン氏を見て、「生き別れた息子だ」と確信。1999年から「私はプーチンの母です」と主張し続け、多くのメディアの取材を受けてきた。2003年にはオランダのイケネ・スミッツ監督のドキュメンタリー映画「プーチン・ママ」のテーマにもなった。
ヴェラさんは生前、サン紙に「夢の中でよく彼に会いますが、彼は私と話したがりません。彼は私のしたことに腹を立てており、私を許すことができません。ヴォヴァは継父からトラウマを与えられたからです」と、自分が虐待を止められなかったことを悔いていることを明かしていた。
ヴェラさんの主張をクレムリンは無視し、複数の伝記作家は否定し、多くの人々が「ウソ」「ナンセンス」とみなしている。ヴェラさんはプーチン氏と似ていなくもない少年との母子写真を出して、主張を曲げることはなかった。











