全日本プロレスの〝大型ルーキー〟安齊勇馬(24)が、3冠ヘビー級王座誕生の地で新たな伝説をつくる。
17日の東京・大田区総合体育館大会では新日本プロレスのミスターこと永田裕志(55)が持つ3冠王座に挑戦する。安齊にとって永田は昨年9月のデビュー戦の相手を務めてもらい、世界最強タッグ決定リーグ戦でパートナーを務めてくれた師匠だ。
それでも「永田さんとT―Hawkさんの試合(5月29日のV2戦)をセコンドで見ていて、全日本の選手が出ていない3冠戦ってすごく悔しくて。全日本の一人として団体の象徴である、あのベルトを取り返したい」と闘志を燃やした。
安齊は故ジャンボ鶴田さん、諏訪魔に続く中大レスリング部出身で、鶴田さんの代名詞だったジャンピングニーを必殺技に持つ。さらに永田からは昨年、鶴田さんが得意とした4種類のスープレックスを武器にすることを提案されていた。既にジャーマン、ダブルアーム、フロントを習得済みで、鶴田さんの試合映像を見て日々研究を重ねているという。
「特に(1974年1月30日、東京・日大講堂の)ジャック・ブリスコ戦の鶴田さんのダブルアームは衝撃的で何回も見て勉強してます」とし「鶴田さんの試合は男の強さの詰め合わせみたいな試合が憧れで。僕も『安齊が一番強い。安齊のジャーマン、ジャンピングニーはすごいよな』って言ってもらえるようになりたいんです」と目を輝かせる。
王座取りに成功すれば宮原健斗が樹立した26歳11か月の最年少戴冠記録と、浜亮太が持つ1年4か月のデビュー最短戴冠記録を大幅に更新する。「まだまだ鶴田さんほどではないですけど記録には残せる」と意気込む。
くしくも会場は、鶴田さんが1989年4月18日にインターナショナルヘビー、PWFヘビー、UNヘビーを統一して初代3冠王者になった大田区。「鶴田さんの伝説が始まった地でデビュー9か月の僕が3冠を取って、ファンの皆さんに『オーッ!』って言わせたいです」。拳を突き上げた大型ルーキーが気合十分だ。












