獣神サンダー・ライガーが気になる話題やプロレス観を語る「獣神激論」。今回は、6月4日大阪城ホール大会の展望だ。「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」で悲願の初制覇を飾ったマスター・ワト(26)はIWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロム(33)に、海外遠征から凱旋帰国した辻陽太(29)はIWGP世界ヘビー級王者のSANADA(35)に挑む。若き2人の挑戦をライガーは――。
【世界のレジェンド ライガーが語る獣神激論(29)】今年のBOSJはワトが優勝しました。僕は今も道場にポンと行くんですけど、ワトの体ってどんどんデカくなってるんですよ。どんな練習してるのか聞いたら、とにかく休みなしでやってるんで驚いたんです。
普通はみんなメンテ(ナンス)を取る。次の練習に向けて休むのも仕事。なのにワトは試合をしながら、休みなしでそのメニューをこなしてるって聞いてビックリだよ。いやあ~超人だよね。今までと同じような技でも、一発一発がキツくなってるはずですよ。体のバランスもいいんだよね。この1年くらいの急成長は本当にすごいよ。
若手時代はケンカなんかしたことなさそうな優しい顔していた彼が、今やヒロムの次の世代の新しいジュニアの時代をつくろうとしている。感慨深いよね。僕もいろいろ怒ったけど、ごめんなさいだよ、本当。
一方で気になったのは、ティタンは素晴らしい選手ですけど、まだ成長過程だと思っていたので。個人的には決勝戦にヒロムとか(エル)デスペラードとか金丸(義信)選手の名前が入ってないのは寂しかったですね。
ヒロムは今年に入って、大きな試合が続いている。彼に限って燃え尽き症候群はないと思うんだけど…。僕は彼に「ライガーさんに新しいジュニアを見せる」と言われているし、もっともっと大きな世界があると思う。大変なのはわかるんですけど、言った言葉への責任はやっぱりあると思うし、大丈夫かなって心配して見ています。
大阪城でワトがヒロムに挑戦するけど、勢いに乗ってるし自信もついてると思うし、僕の中では挑戦者優位ですね。ひっくり返す可能性はありますよ。逆にヒロム選手はここで負けたら怖い。ガタガタガタって悪いほうにいきそうだから、踏ん張りどころだよね。
それからもう一つ、大阪城で注目なのは、メインでSANADA選手に挑戦する辻選手。彼は若手時代から道場でのバーベルスクワット、とんでもない重量でやってたんだよね。レスラーってヒザとか腰とか痛めやすいから、あんまりバーベルスクワットはやらないのよ。それをお構いなしにガンガンやってるから、よっぽど体幹が強いんだろうね。3日福岡大会でSANADA選手をスピアー一発で吹っ飛ばしたり、ヒロム選手を軽々と担いで帰ったり、あれは体幹の強さ、足腰の強さのなせる業。アメフトをやっていた部分もあるけど、そこは彼の強みだよね。
帰ってきてすぐにIWGPに挑戦かよって思うファンの方もいるかもしれないけど、あの道場での練習を見てたら、そりゃ当然あり得るよねって思っちゃう。とにかく日本人離れしてる。2012年に凱旋直後のオカダ・カズチカ選手が棚橋(弘至)選手からIWGPを取った再現をやるポテンシャルは全然あると思う。本人がずっと行きたがっていたメキシコに行ってたし、空間を使った技、変わった技も新しく習得しているはず。辻選手はちょっとみんな、刮目して見たほうがいいよ。













