WWEのPLE「ナイト・オブ・チャンピオンズ」(27日=日本時間28日、サウジアラビア・ジェッダ)で、女帝・アスカがまさかの〝奇策〟でロウ女子王座奪取に成功した。

 同王者ビアンカ・ベレアには、4月の祭典「レッスルマニア39」で惜敗。王座を奪えなかったが、再戦に向けては激辛チリペッパー入りの毒霧を浴びせ、ビアンカを混乱させてきた。サウジアラビア決戦でも笑顔で入場して、王者に心理戦を仕掛ける。

 ゴングが鳴ると、アスカは要所でビアンカの長い髪を引っ張って試合の流れをコントロール。ヒップアタック、ジャーマン、腕十字、ネックブリーカードロップで攻め込んだ。王者は持ち味のパワーを生かしてブレーンバスター、バックブリーカーで反撃。スプリングボード式のムーンサルト弾も決めて、ペースを譲らない。アスカは豪快なミサイルキックからワキ固め。さらに飛びつきDDTに出るが、ビアンカはカウンターのスパインバスターで叩きつけて白熱の攻防となった。

 勝敗のカギとなったのは、やはり毒霧だ。アスカはコーナーでもつれた隙に、レフェリー越しにミストを噴射。しかし、距離があったため、ビアンカにかわされた。ビアンカはKODの体勢に入るが、女帝は腕十字で切り返した。ここでアスカは意外な行動に出る。レフェリーの死角に入って、エプロン上で何と自身の左手に毒霧を吹きかけたのだ。

 指先が青く染まったアスカを、ビアンカはアルゼンチン式背骨折りの体勢で持ち上げた。必殺のKODで叩きつけようとしたところ、アスカは担がれたまま毒霧のついた左手でビアンカの顔をかきむしって目潰し。これも激辛チリペッパー入りだったのか、王者は悲鳴を上げて技を解いた。

 すかさずアスカは強烈な右ハイキック。さらに王者の背後から後頭部にキックを叩き込んで、3カウントを奪った。昨年4月から約1年2か月もベルトを保持してきたビアンカから、仰天攻撃でベルトを奪取した。

 ロウ女子王座はこれで3度目の戴冠。アスカは自身のツイッターに「みんな、ありがとう。チャンピオンベルトは私のファッションに欠かせないもの」と記した。WWEのCCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHも新王者との写真を投稿した上で「これまで以上に危険だ…。アスカの準備はできているか?」とツイートして、女帝をたたえた。