世界のマット界を彩る新旧スーパースターが夢の4ショットだ。世界最大のプロレス団体「WWE」(米国)の名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」式典が31日(日本時間4月1日)、米カリフォルニア州ロサンゼルスのクリプト・ドット・コム・アリーナで開催され、殿堂入りした武藤敬司(60)の化身グレート・ムタが登場した。

 式典では毒霧噴射のパフォーマンスを披露して世界中のプロレスファンを喜ばせたが、バックステージでは式典に参加したWWE所属の中邑真輔、アスカ、イヨ・スカイ(紫雷イオ)の日本人スーパースター3人と記念写真に納まった。

 3人とムタの関わりは深い。中邑は今年1月1日のノア日本武道館大会で対戦。名勝負を繰り広げ、この日の殿堂入り式典でもムタのプロモ映像の中でムタ―中邑戦が紹介された。武藤のツイッターによると、現地では2日連続で夕食をともにしたそうだ。

殿堂入り式典に出席したグレート・ムタ
殿堂入り式典に出席したグレート・ムタ

〝女帝〟ことアスカはムタの毒霧を継承し、WWEマットでもここ一番で噴射してきた。式典のムタ紹介映像の中でも登場し「今の自分があるのは彼のおかげ」などと、感謝の言葉を述べた。自身のツイッターにも、ムタとの2ショットを投稿。プロレスの祭典「レッスルマニア39」(1、2日=日本時間2、3日、カリフォルニア州イングルウッド・SoFiスタジアム)ではロウ女子王者ビアンカ・ベレアに挑戦するが、王座奪取へ大きな弾みとなった。

 イヨはムタと武藤の必殺技、「ムーンサルトプレス」の現代最高の使い手だ。初出場となる祭典ではベイリー、ダコタ・カイとの「ダメージCTRL」でベッキー・リンチ&リタ&トリッシュ・ストラタスと激突する。イヨはムタの目の前で華麗に月面弾を決めたいところだ。