いろんな意味で価値ある一発だった。ソフトバンクの主砲・柳田悠岐外野手(34)が23日の日本ハム戦(エスコン)で決勝の8号ソロを含む3打点と大暴れ。4―2の勝利に貢献し、開幕投手に今季3勝目をプレゼントした。
先発の左腕・大関友久は、ここまで好投しても報われないケースが多かった。試合前時点での防御率はリーグ3位の1・84。しかし、カード初戦で好投手との対戦が多いこともあり、9イニングあたりで味方打線が何点援護してくれているかを示す援護率は1・24と12球団ワーストで、2勝4敗と黒星が先行していた。
先発投手にとって白星の意味は大きい。いくら好投を続けていても、勝ちがつかないことで投球が窮屈になり、調子を落とすこともある。この日は7安打3四球と不調で5回を投げ終えて103球。2失点で踏ん張っていたが、6回からの交代は決まっていた。
そんな中で2―2の6回に飛び出した柳田のV弾。ベンチでサムアップしながら主砲とグータッチした斉藤和巳投手コーチは「本人(大関)には反省点はあると思うが、長いシーズンの中で勝ちは勝ちだから。これまで頑張っていたご褒美のようなもの。こういう勝ちもあると思えば次につながるし、頑張れるし、踏ん張れる」と、うなずいた。
昨季までエースを務めた千賀が米大リーグに移籍。4月末には大黒柱を欠いた先発陣が7試合連続で白星を手にできない不安定ぶりを露呈し、チーム内で「ある程度、今年の形ができるまでは、もう少し野手が打って先発が楽に投げられる試合が増えてくれば理想ではあるんだけどね」(チームスタッフ)との声も上がっていた。投打の信頼関係にもつながるアーチをかけた柳田は「(試合前の野手の)円陣でも大関に勝ちをつけようとみんなで言っていた。球数的にも代わると思っていたので打てて良かったです」と笑顔がはじけた。












