メジャー3年目のブレークを米メディアも高く評価しているようだ。カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(25)は18日(日本時間19日)の本拠地ドジャース戦に「1番・中堅」で先発出場。5打数1安打1打点で3試合ぶりの安打を放ち、16―8で勝利したチームに貢献した。

 9―8と1点差に詰め寄られていた8回一死一、二塁。ここまで15打席連続無安打が続いていたが、右前に運ぶ値千金の適時打でトンネルを抜け出すと、二塁走者が本塁生還を果たす間にすかさず二塁を陥れる好走塁も決め、このイニングだけで7得点を奪うビッグイニングの〝先兵役〟となった。

 18日現在で打率2割8分3厘、3本塁打、14打点、そして出塁率も4割1分3厘。今季は主にリードオフマンとして打線をけん引し、レギュラーの座もきっちりと射止めている。そんなヌートバーの活躍ぶりを地元紙「セントルイス・ポストディスパッチ」がクローズアップ。ヌートバーが同日現在で25四球(ナ・リーグ11位)、四球率18・1%(ナ・リーグ2位)を誇っている〝選球眼の高さ〟に焦点を当て「『打たない』ことの技術――カージナルスのラーズ・ヌートバーは野球界で最もよく歩く」と題した記事を掲載している。

 同記事はセイバーメトリクスの数値としても重要視されている四球率に関し「ヌートバーはナショナル・リーグ全体でもメッツのフアン・ソトに次いで2位の非常に高い数値を残している」と称賛。そして「ヌートバーは歩かせる技術、いや、〝打たない技術〟をマスターしている。彼はビジョンの名人なのだ。彼は17日(同18日)水曜日の時点でも出塁率が4割3分4厘と非常に高く、120回以上打席に立った選手の中でメジャーリーグ全体の4位に入った。そしてリードオフヒッター(1番打者)に限定すれば、18試合で出塁率4割5分8厘とさらに高い数値を残している。そして、ここまで25四球を記録していることも特筆すべきことだ。思い起こせば、彼は親指のケガで13試合も欠場していたにもかかわらず、これだけの数字を残しているのだから」とも続け、ヌートバーが四球も含めた出塁率の高さでチームに大きく貢献していることを詳細なデータとともにリポートしている。

 ヌートバーは同メディアに「その(四球を選ぶ)スキルを磨き上げるのはタフなことだと思う」とコメント。一方で同記事はカージナルスのマーモル監督がメジャー昇格3年目の今季から大きな躍進を遂げているヌートバーについて「彼はワールド・ベースボール・クラシックに出場して大きな成功を経験し、多くのことを得た。だからこそ今の彼は本当にいい打席を継続させていると思えるし、多くの四球を選ぶことができるのだろう」と絶賛していることも取り上げている。

〝見えにくい働き〟でもチームにきっちり貢献しているヌートバー。その期待値は地元セントルイスで日を重ねるごとに高まりつつある。