地獄から天国だ。巨人のルイス・ブリンソン外野手(28)が13日の広島戦(東京ドーム)で延長12回に値千金のサヨナラ打を放ち、勝利に貢献。11回に犯した致命的な走塁ミスを取り返した。

 2―2の延長11回、一死走者なしの場面から四球を選びサヨナラの走者となったブリンソン。打席には1番・吉川と上位打線に戻る好打順となり、G党のボルテージは最大級に上昇した。

 喜びもつかの間…。吉川の打席でカウント3―1となると、ブリンソンは相手左腕・塹江の一塁けん制時に二塁へ爆走開始。一、二塁間に挟まれてタッチアウトとなると、ベンチから見守っていた原監督も憤怒の表情を浮かべながら吠え、両手を力強く叩いて悔しさをあらわにした。

11回、牽制で挟まれ大慌てのブリンソン(右)
11回、牽制で挟まれ大慌てのブリンソン(右)

 それでも犯した失態はすぐに取り返すのがこの男。同点に追いつき4―4となった延長12回二死満塁で、松本の投じた5球目を中堅深くまではじき返す劇的サヨナラ打。〝戦犯〟から一転、勝利の立役者となったブリンソンは「大事なところだったので、なるべく落ち着いて冷静になってゾーンに入ってくる球を逃さないように、と考えていました」と安どの表情を浮かべた。

 マインドの切り替えは一つの武器でもあるのか。これまでも走塁や守備での凡ミスの後に、バットで取り返すシーンが多々見られる。この日のミスも展開を大きく左右するものとなったが「大事なところで走塁でミスしちゃったんですけど、とにかく悪いプレーを忘れること、前に進むことだけを考えてました。チャンスの時はポジティブになって、自分でできることだけを考えていました」と打席での心境を勝った。

 独壇場の一打を決めた裏では、驚異的なセルフマインドコントロールが大きな効果を見せたようだ。