エンゼルスの大谷翔平投手(28)は10日(日本時間11日)に本拠地アナハイムでのアストロズ戦に「3番・DH」で出場し、9回に8試合ぶりの一発となる8号2ランを放ち、4打数1安打2打点だった。打率2割9分3厘。チームは4―5で敗れて2連敗となった。ようやく飛び出した今月初アーチ。ここから量産だ――。

久々の一発だったが大谷の表情は険しいまま
久々の一発だったが大谷の表情は険しいまま

 エンゼル・スタジアムの空気を一振りで変えた。2―5と敗色濃厚で迎えた9回。マウンドは4番手の守護神右腕のプレスリーだ。ここまで3打席連続三振の2番トラウトが三塁を強襲する安打で出塁。打席に大谷が入るとファンは大歓声を送った。

 初球の内角低めのスライダーをファウル。2球目は真ん中低めのチェンジアップを見送り、3球目の内角低めのスライダーをファウル。カウント1―2からの4球目は真ん中低めのカーブに体勢を崩されながらも手を放すことなく振り抜いた。

 角度31度、打球速度102・6マイル(約165・1キロ)の弾丸ライナーは右中間席へあっという間に飛び込んだ。8試合ぶりの8号2ランは今月初アーチ。前日の9回に空振り三振に打ち取られたカーブに雪辱だ。それにしても左ヒザをつきそうになりながら飛距離408フィート(約124・3メートル)。まさに規格外だ。

 米投球データ分析サービスの「コーディファイ」は公式ツイッターで動画とともに「大谷翔平、136ヤード(約124・3メートル)をピッチングウエッジで本塁打」と紹介した。

 それしても今季はデーゲームに強い。これで53打数20安打、打率3割7分7厘、5本塁打、14打点だ。

 続くレンドンが遊撃内野安打、5番レンフローが中前打と一気にサヨナラ勝ちのムードが高まった。しかし、ドゥルーリーが空振り三振、タイスが遊飛、ウルシェラが遊ゴロに倒れると一斉にタメ息が上がった。大谷が本塁打を打ってもチームが負ける典型的な「なおエ」だ。

 相手先発は右腕ハビエル。通算13打数4安打、打率3割8厘、2本塁打、4打点と相性は良かったが完璧に封じられた。

 初回二死無走者はフルカウントからの6球目、内角高めの92・9マイル(約151・1キロ)のフォーシームに空振り三振。4回先頭は1ボールからの2球目、内角高めのフォーシームを強打するも詰まった打球は浅い中飛だった。

 6回二死無走者は初球を投じられる前に打撃体勢に入らなかったとしてピッチクロック違反で1ストライクが宣告された。結果、カウント2―2からの5球目、スライダーにバットは空を切った。

 地区首位レンジャーズ、昨季のワールドシリーズ覇者アストロズとの6連戦はいずれもカード初戦を勝ちながら結局2勝4敗と負け越した。チームは20勝18敗と貯金はあるものの、いよいよ正念場だ。救えるのは大谷しかいない。