思わぬ形でエースの勝ち星が消えた。巨人の原辰徳監督(64)が5―7で敗れた2日のヤクルト戦(東京ドーム)後、6回途中4失点となった先発・戸郷翔征投手(23)の交代について語った。

 戸郷は序盤から再三のピンチを招くも、5回までに許した失点はオスナに被弾したソロによる1点のみ。それでも6回になると疲労感からかリズムを崩した。

 先頭の青木にソロを浴び2点差。さらに2つの四球を与えて6回二死一、三塁となったところで、原監督は2番手・鍵谷へのスイッチを決断。戸郷は97球でマウンドを降り、ベンチから祈るように見守った。

 危機を脱出すべくベテランリリーバーに託す格好となったが、3球目を中村に打ち返され、打球は中堅方向へ。不運は続き、これを中堅・ブリンソンが後方にそらしてしまう。誰もいない中堅奥を打球が転がる間に走者が2人生還し、同点を許した。

 まさかの同点劇にナインもぼうぜん。ベンチで見守っていた戸郷も思わず口元の表情に変化を見せた。

 戸郷は「リードを守れずに申し訳ないです。次はしっかりとした投球ができるように頑張ります」と猛省。苦しみながらも力投を続けていただけに、1つのミスが大きな命取りとなってしまった。

 結果的に采配が裏目になってしまった原監督。試合後に戸郷の状態について問われると「4点をゲームとしては守れなかったというところでしょうね。(交代は)全体のことを考えてね。まあ非常にラッキーな形で(失点が)2点だったかなと考えます」と総括。さらには「6回というのが、ひとつの、先発においてはというところでね。あー…」と言葉を選びながら7秒ほど沈黙すると「…というところだね」と言いよどんだ。

 カード頭で悔しい敗戦。次こそは盤石な展開で試合を進めたいところだ。