〝かなだい〟が築いた遺産とは――。フィギュアスケート・アイスダンスの村元哉中(30)、高橋大輔(37=ともに関大KFSC)組が1日、チームの公式インスタグラムで現役引退を発表した。今季は全日本選手権で初V、世界選手権では日本勢最高に並ぶ11位と躍進。高橋の盟友で五輪2大会出場のプロフィギュアスケーター・鈴木明子氏(38)が、2人の未知なる挑戦を振り返った。
充実の1年を終えた2人が次なる道へ進む。
高橋は「今後の進退について、いろんな方に聞かれることがたくさんあった。このタイミングで発表しようかなと。今季をもって競技生活から引退することを決断いたしました」と報告した。村元によると「2人でいろいろ話し合って決めた」という。
高橋は男子シングル時代の2010年バンクーバー五輪で銅メダル、同年の世界選手権では金メダルを獲得。トップスケーターとして大きな人気を得た。20年からは村元とのカップルでアイスダンスの領域に挑戦。鈴木氏は「シングルと全くの別物だからこそ、最初は苦戦している場面もあったが、結果的に最後のシーズンとなった今季は、高橋大輔というスケーターとしての魅力を改めて実感した。また新たなスケートを見せてもらえた気持ちです」と目を細めた。
かつてアイスダンスが脚光を浴びる機会はほとんどなかったが、高橋の転向は新たな潮流を生み出した。鈴木氏は「ここまで日本でアイスダンスが注目されたことはなかった。この功績は本当に大きいと思う」と高く評価。その上で「今回の功績がアイスダンスの未来の歴史につながっていくことを〝かなだい〟も願っているのでは」と指摘した。
高い表現力で世界と戦ってきた高橋にとって、アイスダンスでの経験はプラスに働きそうだ。鈴木氏は「選手としてのアイスダンスのキャリアは終わってしまったが、まだまだ〝かなだい〟としても、高橋大輔としてもスケーターの道は続いていくと思う。きっとここから新たな世界が広がるだろうなと思っている」と期待を寄せた。
最後には「本当に長い選手生活、お疲れさまでした。とはいえ、この先もスケーターとしての人生はまだ続いていくと思うので、お互いに頑張りましょう」とエール。今後は新しい舞台で〝高橋大輔〟の世界を届けていく。












