ノアのGHCヘビー級王座を保持するジェイク・リー(34)が、方舟戦士をぶった斬った。V2戦(5月4日、東京・両国国技館)では〝天才〟丸藤正道(43)を迎え撃つが、ベルトが流出しているにもかかわらず団体の半数の選手が「何も考えていない」と指摘。現在のノアマットを危機的状況と評す外敵王者に、真意を直撃した。

 ――16日仙台大会で中嶋勝彦にV1直後、名乗りを上げたのは丸藤だけだったことを憂いていた

 ジェイク 俺から取り返せば頭一つ出ることができるのにね。今のノアは、考えているヤツと考えてないヤツの差が激しい。俺の体感だと、考えてないヤツは半分。自分はこの立ち位置でいいと思っているし、考えているように見せて、考えがまとまらないでいる。

 ――前王者の清宮海斗はどうか

 ジェイク 20代で酸いも甘いも経験して、今はベルトという重圧から解放されたいいタイミングだと思う。海外に行きたいとか発言しているみたいだし、行けばいいんじゃない。清宮海斗がいなくてもノアは動いているし、その現実から考えを改めた方がいい。今のノアは「清宮がいなければ」ではないから。

 ――5月4日に復帰する潮崎豪はGHC王座奪回に口にした

 ジェイク なら、何であのとき(中嶋戦後)に来なかった? 一歩踏み出せなかったわけだし、後出しジャンケンだよね。今のあなたには望んでないから、一から積み上げればいいんじゃない。

 ――拳王もリングには現れなかったが

 ジェイク 彼は今、いろいろな団体のタッグベルト(全日本プロレスの世界タッグ王座、ドラゴンゲートのツインゲート王座)を取っていて、それも一つの見せ方じゃない。俺は彼らのように、大きな点になっている人のことを言ってるわけじゃない。

 ――つまり「考えていない」のは中嶋と丸藤、そして清宮、潮崎、拳王以外の選手か

 ジェイク そう。例えばリングが設営されて、映像が流れてという現状は、当たり前じゃない。それを彼らは当たり前と思っているわけで、今がよければそれでいいと思っている。当たり前が当たり前じゃなくなったときは停滞する。そのときに初めて気づくんだよ。ノアは危機的状況だと思いますよ。

 ――王者としてはノアマットをよくしたいのか

 ジェイク いや、俺は自分のことしか考えていない。誰かのためとかじゃなく、あくまで自己中心的だから。

 ――改めてV2戦の丸藤については

 ジェイク プロレスを見て育ってない俺が大学のとき、後輩から「すごいですよ」と言われ見たのが丸藤さんだった。2010年に(新日本プロレスのIWGPジュニアヘビー級王座を奪取し)「ノアのジュニアは最強」と言ってたころ。頭で生みだしたものを体現できる。人間のする動きじゃないと思って、僕の中でプロレスの概念が壊れたんですよ。だから、ノアのリングでやりたいと思っていた選手だった。

 ――どんな試合になる

 ジェイク 丸藤さんは「お前の体のデカさを受け止めてやる」となるだろうし、俺は「25周年だからと花を持たせる気はない」という気持ちで、お互いに受け止めてやろうとなるんじゃない。もちろん、俺が勝つ。それがベルトを持って最前線で戦う者の使命だから。