俺のエゴを貫く。19日のノア横浜大会で清宮海斗(26)を破り、GHCヘビー級王座を初戴冠したジェイク・リー(34)が〝所信表明〟を雄弁に語った。

 試合はジワジワと王者を追い込む展開となった。コーナー最上段にセットした清宮をショルダースルーの形でぶん投げ、大ダメージを与えることに成功。ジャイアントキリング(ニーリフト)で動きを止めてから、顔面に強烈な串刺しフロントハイキックを決め、勝利を奪った。試合後、中嶋勝彦から挑戦表明を受けたジェイクは「俺が一番戦いたかった相手だ。俺がノアのかじを取る」と天を指さした。

 1月の電撃参戦時から「いろんなヤツとレスリングがしたい」と望んでいた。全日本プロレス時代に巻いた3冠ヘビー級に続く2本目のシングル王座を見つめると「これで必然的にその希望がかなうわけだ。血相を変えてくる選手もいるだろう。楽しみだ」と笑みを浮かべる。

清宮(手前)の胸板に蹴りをブチ込むジェイク
清宮(手前)の胸板に蹴りをブチ込むジェイク

 王者になっても振る舞いを変えるつもりはない。「俺がエゴを貫いていけば、結果的にノアの盛り上がりにつながるんじゃない?」と主張。方舟の中心にエゴイスト王者として君臨すると宣言した上で「俺はエゴの塊だから。全日本にいる時も出た時も、今振り返ればずっとそうだった。結局は全て自分のためっていうところに落ち着くんだ」と語気を強めた。

 かねて話していた「新たなビジネスモデル」も本格スタートさせる。「見ててくれ。目に見える分かりやすい形で少しずつやっていくから」。この日は自身率いる「GLG」にタダスケとYO―HEYが新たに加わったが「まだ何人か『磨けば面白いな』という、気になる原石がいる。そこにアプローチしたらどうなるんだろうというのはある」とさらなる勢力拡大に動くことも示唆した。

「俺のエゴにどんどん周りを巻き込もうと思う」。新王者誕生で、方舟マットに春の嵐が吹き荒れる。