昨季覇者に焦りなし。オリックスが19日の楽天戦(京セラ)を2―1で競り勝ち、再び貯金を1とした。先発の田嶋が8回1失点でしのぎ、同点の8回に新助っ人シュウィンデルが中前に決勝打を放った。今季初勝利の田嶋は「我慢強くチームを信じて投げ抜けた。野手の方に感謝しかない」と話せば、初出場で3安打デビューのシュウィンデルも「ここまでいい一日になるとは想像していなかった。こういう日が増えるようにしたい」と興奮を隠せなかった。
19日現在、貯金1で首位ソフトバンクから1・5ゲーム差の4位。得点力不足に苦しみ、今季は最大2連勝と一進一退が続くが、フロント幹部は「この時期は5割前後でいい」と見ている。「昨年のこの時期はもっと悪かった。確かにソフトバンクが強いとは思うが、交流戦で弾みがつけばいいし、終盤まで離されないことが大事」と長期的な視野で話す。先行逃げ切りはできないまでも、リーグ連覇した直近2年は終盤の身を削るような戦いで制し、紙一重の投手力の差を見せただけに「もつれればウチは強い」と自信を持っている。
佳境に備えての秘密兵器もいる。11日の楽天戦でプロ初勝利を挙げている高卒3年目の大器・山下舜平大投手(20)をはじめ、18日に二軍で勝利した本格派左腕のドラ1新人・曽谷龍平(22)、高卒新人ながら二軍戦で19試合に出場し、長打力を武器に4番を託されているドラ2の内藤鵬内野手(18)ら頼もしい若手が控える。「特に山下の存在がポイントになる。今は間隔を開けて経験させているが、ここ一番ですごいパフォーマンスができる可能性を秘めている」(チーム関係者)と期待感しかない。
リーグ3連覇&2年連続日本一に向けて二重三重の青写真を準備するオリックス。王者に抜かりはない。












