果たしてどちらが正解なのか――。巨人は18日のDeNA戦(長崎)に0―2で敗れ、最下位脱出はならず。借金も今季最大の6となった。原監督はこの日、不振の坂本勇人内野手(34)をスタメンから外し、ドラフト4位ルーキー・門脇誠内野手(22)を「7番・遊撃」で起用した。「動」の指揮官に本紙専属評論家の伊原春樹氏は「坂本の打順を動かすべきではない」としたが…。

 単独最下位脱出を目指し、3年目・中山とルーキー門脇で若き二遊間を形成。中田翔を巨人入り後、初となる3番で起用するなどの手を打ったが、DeNA先発・石田の前にゼロを重ねた。8回途中2失点の若きエース・戸郷を散発4安打と援護できず、今季3度目の零封負けを喫した。

 試合後、指揮官は「やっぱりもっと打たないと。0点じゃなかなかやっぱり、全体がプレッシャーがかかるね」と打線を嘆くと、中田翔の3番には「いろいろね、試行錯誤というのは大事なことだと思います。やっぱりもがかないと、こういう時は。流されるわけにはいかないしね」と狙いを明かした。

 シーズン序盤から予想外のつまずき…。伊原氏は「原監督は動き過ぎているように見える。16試合で14通りの先発オーダーは普通なら考えられない」と指摘すると、もっとも気になるのが坂本の起用法だとした。

 この日の坂本は2点を追う9回一死走者なしの場面で代打出場。これで通算2000試合出場となったが、中飛に倒れた。伊原氏は「坂本を代打で使う狙いが分からない。上位から動かすべきじゃない」と提言した。

巨人・坂本2000試合達成を祝うビジョン
巨人・坂本2000試合達成を祝うビジョン

 背番号6はここまで15試合で46打数6安打1本塁打、打率1割3分と不振にあえいでいるが「坂本のこれまでのチームへの貢献度は、長嶋さんや王さんにも見劣りしないレベル。現役時代の原監督にしても言えると思うが、チームの大黒柱が開幕から10何試合か不調だったとして、スタメンを外れますか? 少し打てないからと7番や8番に落とせば、坂本も『打たなきゃ』という思いでかえってあせってしまう。原監督はどっしりと構えていた方がいい」と助言する。

 現役最多2211安打を誇る坂本の通算打率は、2割9分と高いレベルにある。

「40歳近いなら分かるが、まだ34歳で体も動いている。昨年はケガの影響もあって5本塁打に終わり、スイングを再び強くしようと取り組んできた。しっくりこないところがあるのだろうが、打席を重ねていけば自然とアジャストするようになる。それをたまに使ってたまに外していては、きっかけをつかみようがない」(伊原氏)

 その坂本は2000試合出場に「この記録が達成できたのも原監督や高橋由伸前監督に使っていただいたおかげです。また、トレーナーさんや裏方さんの協力があって到達できたと思っているので皆さんに感謝したいです」とコメントした。

 中山、門脇ら期待の若手が出てきてはいるものの、坂本の打棒復活が巨人のV奪回を大きく近づけるのはまぎれもない事実。果たして首脳陣の選択は…。