韓国球界が頭角を現した超新星に話題沸騰だ。韓国プロ野球・KBOリーグのハンファ・イーグルスに所属する文東珠投手(19=ムン・ドンジュ)が12日のKIAタイガース戦で国内最速となる161キロをマーク。KBOリーグでの160キロ越えは初の記録で韓国国内は一夜明けてもお祭り騒ぎとなっている。

 2021年にドラフト2位でプロ入りした入団2年目の右腕が今季2度目の登板で「快挙」を達成した。その先発マウンドに立った12日のKIAタイガース戦で初回一死、2番の朴燦灝(パク・チャノ)と対峙し、3球目に突き刺すような直球を投じた。朴燦灝は全く手が出せず、見逃しで三球三振。このウイニングショットがKBOリーグ最速の161キロを計時したのだ。

 文東珠は6回を3安打2失点に抑える好投を見せたものの援護を得られず今季初黒星。それでも「快挙」を達成したことで韓国メディアやファンの間からは賛辞の声が今も飛び交い続けている。

 韓国メディア「NEWSIS」は「161キロのムン・ドンジュ…驚いたライアン、大谷とともに『100マイル投手』の仲間入り」と題した記事を掲載。「彼はデビュー2年目のシーズン、2度目の先発試合でKBOリーグ史上国内選手最高球速という記念碑を建てた。韓国選手の中で初めて『160キロの壁』を破った」などと賞賛し、かつてMLBでエンゼルス時代の1974年シーズンに史上初の100マイル越えとなる100・8マイル(約162・2キロ)をマークしたノーラン・ライアンの記録を紹介している。

 また、その記事の中では日本プロ野球の公式戦の記録として2021年に166キロを計測した1位の巨人・ビエイラ、そして2016年に165キロをマークして2位タイとなっている大谷(当時・日本ハム)やロッテ・佐々木朗が昨シーズンに164キロを叩き出したことなどを列挙し、文東珠の偉業をたたえている。

 ファンの間からは「彼は暗い材料ばかりの韓国球界の中で唯一の光明だ」「〝韓国の宝物〟の今後の成長が本当に楽しみ」「われらのムン・ドンジュが大谷翔平と肩を並べる日も近い」などといった声が多数上がっており、ニュースターの誕生に韓国全体が沸き上がっているようだ。