女子プロレス「スターダム」のワールド王者ジュリア(29)が、5月で現役を引退するひめか(25)との〝ラストマッチ〟への思いを語った。
 
 14日の東京・後楽園ホール大会ではかつての盟友・朱里と「アリカバ」を復活させ、舞華&ひめかの「舞ひめ」と対戦する。同じ「ドンナ・デル・モンド(DDM)」で活動した4人だが、昨年3月に朱里が離脱。今回はひめかの希望により実現するカードで、ジュリアは「DDMの初期メンバーがそろう最後の機会。DDMの一つの歴史が完結する試合になると思う」と感慨深い表情を浮かべた。

 ひめかの引退試合は23日の横浜アリーナ大会で、引退セレモニーは5月14日の後楽園大会で行われる。ジュリアは「試合を重ねていくごとに、これもあれも最後なんだって感じるようになった」と語る一方で「当たり前にいつもそばにいる存在だから、まだ引退する実感が湧いてない」と心境を明かした。

 ひめかは特別な存在だった。2019年11月にスターダムに加入したジュリアが、20年8月の「5★STAR GP」公式戦でスターダムマット初黒星を喫した相手だったからだ。「この人は今後、ものすごいライバルになるだろうなって思ってたけど…、それはかなわなかった」

 ひめかの引退ロードでは、3月16日の大阪大会で2年5か月ぶりのシングルが実現した。「久しぶりのシングルでは悔しさとか、何でやめるのっていう怒りとか、いろんな思いをぶつけた」という一戦になったが、14日の後楽園大会は泣いても笑っても対角に立つのは最後。「負ける気もないし、受けて立つのみ。二度と実現しないカードなので、私たちはひめかに最高の贈り物をしてやりたい」と意気込んだ。

 また、同じく対角に立つ舞華を、この試合のキーパーソンに指名。「今トップ戦線を走っている私たちと、黄金世代って言われてこれからトップになっていく舞ひめ。ひめかは引退するけど、舞華はこれからがあるので、ただの思い出づくりの試合にしてはいけない。同じ仲間ではあるけど、私たちにどれだけ傷痕を残してくれるかが見どころだね」とメッセージを送った。

 一方で、アリカバの今後については「それはわからないですね。まあ戦って、タッグを続けていく可能性も十分にあるので、見といた方がいいと思いますよ」と意味深な笑み。さまざまな思いが交錯する一戦になる。