競泳の日本選手権最終日(9日、東京アクアティクスセンター)、女子400メートル個人メドレー決勝は、東京・淑徳巣鴨高2年の成田実生(16=金町SC)が4分36秒89で優勝。派遣標準記録(4分38秒53)を突破し、頂点に立った200メートル個人メドレーに続き、個人2つ目の世界選手権(7月、福岡)切符を勝ち取った。

 決して完璧なレース運びではなかった。前半は他選手にリードを許す展開だったが、中盤以降に逆転。最終泳法の自由形は「止まりそうだった」と振り返りながらも、リードを守り抜いた。

「優勝できたことは素直にうれしい」と喜びを口にした一方で、目標に掲げていたのは世界選手権の派遣標準記録より速い派遣3(4分36秒56)を上回る記録。「あとちょっとで届かなかったのは悔しいし、そこが足りないところ」と唇をかんだ。

 2冠に輝きながらも、反省点も見つかったレース。日本トップレベルの選手と接する中で、プール外でも学びがあったという。

 男子の個人メドレーで2冠を達成した瀬戸大也(28=CHARIS&Co.)と控え場所が一緒だったことから、多くの動きを観察。「インタビューや泳ぎを見て、すごい充実している感じだった。すごい速かったし、ああいうのが自信がみなぎっている感じだと思った。すごい印象的だった」。パリ五輪金メダルに向けて、加藤健志コーチ(57)のもとで猛練習に励む瀬戸の姿は、大きな刺激となった。

 世界選手権には成田と同じ16歳で、400メートル個人メドレー世界記録保持者のサマー・マッキントッシュ(カナダ)の出場も確実だ。成田は「やっと同じ舞台に立つことができる。まだまだだなと思うが、私も負けないように。そこまで意識できない立場だが、ベストを出して少しでも近づけるようにしたい」。

 初の世界選手権は自国開催の一番。「カッコいい姿を見せたい」。16歳の新星が世界の強敵たちに、真っ向勝負を挑む。