強い〝ルナ〟が帰ってきた。競泳の日本選手権4日目(7日、東京アクアティクスセンター)、女子200メートル平泳ぎ決勝は、今井月(22=バローHD)が自己ベストの2分22秒98で優勝。派遣標準記録(2分23秒91)を突破し、世界選手権(7月、福岡)の代表を確実にした。
時間があっという間に過ぎ去った。5日の100メートル平泳ぎは5位に終わり「なかなか気持ちを切り替えるのが難しかった」というが、自分なりに気持ちをコントロール。「振り返ってみたら200のレースは一瞬。気づいたら泳いでいた。すごく冷静にレース運びができた。今日のレースはすごい集中できたし、やっと(2分)23秒を割ることはできたが、あっけなかったというか、意外とすんなり切れてよかった」と喜びを口にした。
中学1年生時に日本選手権200メートル平泳ぎで3位に食い込むと、2016年リオデジャネイロ五輪に200メートル個人メドレーで代表入り。17年世界選手権は同種目で5位入賞を果たすも、その後は思うような成績を残せなかった。
21年東京五輪の前後は「代表を狙うレベルにも届いていなかったので、試合に行くのも嫌だった」と回想。今大会の会場は東京五輪の代表選考会が実施されており「いい思い出がなくて(会場に)入った時に『うわ、なんか嫌な思い出よみがえってくるな』という感じがした」と苦笑い。それでも、最高の結果で上書きに成功し「今日変わりました。最高です」と笑みがはじけた。
今井にとって世界選手権は17年大会以来となる。「日本のお家芸は平泳ぎ。代表に恥じないレースをしたいし、日本の平泳ぎが強いと証明できるように頑張りたい」
暗闇のトンネルは抜け出した。あとは光が差す道へ進むのみだ。












