第95回記念選抜高校野球大会第11日(31日)の準決勝第2試合で、昨春王者・大阪桐蔭が報徳学園(兵庫)に5―7と敗れ、春連覇の夢がついえた。
5点リードから1点差に詰め寄られた7回、無死一、三塁でエース前田(3年)がマウンドに立つ。しかし、代打・宮本(3年)に左翼に運ばれた打球が左ゴロとなり、三走が生還して同点。8回には一死一塁から石野(3年)に左越えに適時二塁打され、勝ち越される。場内が異様などよめきに包まれる中、西村(2年)にも痛打されて力尽きた。
試合後の前田は「(報徳は)前の試合もサヨナラで劇的な勝ち方をしていた。乗りに乗っているのは分かっていたけど、流れを止めれなくて非常に悔しい。5点を先制して、その後にチャンスを作れなかった。1点も取れなかったのが負けの原因。自分が打たれてしまったのはあるけど、そこが自分たちの弱さが出た試合だった」と表情を変えることなく、冷静に話した。
新チームで近畿大会、神宮大会を制し、V候補の本命だった王者が、報徳学園の勢いの前に崩れた。西谷監督は「今日は前田をアタマでいくよりも南(恒誠)でどこまでできるかが大事だった。明日を考えて温存したとかはまったくない。前田が後ろの方がいいと思った」と投手起用の考えを明かしたうえで、「加点できなかった。取れるところで取らないと後半苦しくなる。この悔しさを力に変えれるかどうか。今日感じたことを忘れずにやらないといけない」と夏への奮起を促した。
昨夏の準々決勝で下関国際(山口)に敗れて流した涙はこの日はない。左腕は「今日は負けてしまったけど、まだ夏がある。しっかり切り替えて、チームを作り直したい」と主将としても出直しを誓った。












