第95回記念選抜高校野球大会(18日から14日間=甲子園)の組み合わせ抽選会が10日、大阪市内で行われ、初戦のカードが決定した。大阪桐蔭、仙台育英(宮城)、広陵(広島)の「3強」が優勝候補に挙がる中、大阪桐蔭の左腕・前田悠伍、広陵のスラッガー・真鍋慧、さらに元プロ野球選手の清原和博氏の次男・勝児を擁する慶応(神奈川)にも注目が集まる。紫紺の優勝旗を手にするのはどこか。優勝の行方を占った。

 4年連続出場の大阪桐蔭は〝世代ナンバーワン投手〟の左腕・前田を擁し、史上初の2度目の春連覇を狙う。昨夏の準々決勝で下関国際(山口)に逆転打を許して挫折を味わったが、新チームで背番号1と主将を任され、近畿大会と神宮大会を制覇。「甲子園の借りは甲子園でしか返せない」と最速148キロのストレートと変化球の精度を上げ、聖地でのリベンジを期する。打線も俊足の山田太成、2年の徳丸快晴、捕手の南川幸輝ら強打者が揃い、総合力トップだ。

 昨夏を制した仙台育英も全国屈指の投手力が健在だ。右腕の高橋煌稀、湯田統真、左腕の仁田陽翔、田中優飛と145キロ超えの速球派をそろえ、攻撃陣も主砲の斉藤陽らV経験者が多数残る。変わらぬ戦力で夏春連覇が射程圏だ。

 総合力なら広陵も負けてはいない。高校通算49本塁打の〝ボンズ〟真鍋は昨秋から同じ左打者のヤクルト・村上のバット軌道を研究し、本塁打を量産。大阪桐蔭との神宮大会決勝戦では前田から本塁打を放った。投手力も倉重聡、横川倖の左右のエースを中心に継投策で頂点を目指す。

 関東勢なら最速151キロを誇るプロ注目右腕・平野大地を擁する専大松戸(千葉)、関東王者の山梨学院も高校通算44本塁打の高橋海翔を中心に一発のある強打者がそろう。また、西武や巨人、オリックスで活躍した清原氏を父に持つ慶応の2年生・清原勝児が甘いマスクと父親譲りの長打力で注目を集めそうだ。

 他にも打撃力あるエース・東恩納蒼と九州大会で脅威の打率7割超えマークの知花慎之助を軸とする沖縄尚学、〝打てる司令塔〟の捕手・堀柊那がけん引する報徳学園(兵庫)も3強に引けを取らない戦力を有し、上位進出に虎視眈々だ。