〝ゴールデンスター〟飯伏幸太(40)が、約1年5か月ぶりに米国マットで復活した。

 30日(日本時間31日)に米カリフォルニア州ロサンゼルスのウルライニアン・カルチャーセンタで行われた、ジョシュ・バーネット主宰の格闘技イベント「ブラッドスポーツ9」に出場。テコンドーのバックボーンがあり、DDTマットにも参戦経験があるマイク・ベイリー(40=カナダ)と対戦した。

 750人超満員札止めの観衆が集まった会場で、大「イブシコール」を受けて登場した飯伏は、観客とタッチをしながらリングイン。ロープのない四角いリング上では、正座で礼をしてベイリーと向き合った。

 スタンディングの状態から徐々にプレッシャーをかけていくと、ベイリーが尻もちをつき、一時は〝猪木―アリ状態〟に。だが、飯伏はそれに付き合わない。直後のグラウンドの攻防では下から三角絞めを狙われたが、これも冷静に対処。体を入れ替え、胴締めのスリーパーを狙った。

 その後はヒザを伸ばしたベイリーに場外へ落とされてしまうが、指を振って無事をアピール。リングに戻るや、強烈な右ミドルと右ハイキックで反撃だ。最後は腕を決めてのスープレックスから、必殺のカミゴェが炸裂。島田裕二レフェリーが試合を止め、6分55秒、KO勝利を収めた。

 飯伏は2021年10月の新日本プロレス「G1クライマックス」でオカダ・カズチカとの優勝決定戦に進むも、試合中に負傷。「右肩関節前方脱臼骨折」及び「関節唇損傷」と診断され長期欠場。今年1月31日付で新日本を退団した。

 飯伏は試合後、自身のツイッターを更新。「やっとやっとやっとやっと復活!!!!!! あとは進むだけ」とつづった。