【デンジャラスクイーンの真実#27】1995年4月の北朝鮮遠征から帰国した私は、連絡先を交換した健さん(佐々木健介)と連絡を取るようになりました。その会話の中で、同期のみなみ鈴香が5月7日に引退することを説明したんだと思います。みなみとは「海狼(マリンウルフ)」を強制解散した経緯があり、私が引退を撤回したばかりであることも話しました。

2人のキスシーンを武藤敬司が見つめた(95年10月1日)
2人のキスシーンを武藤敬司が見つめた(95年10月1日)

 健さんは「絶対に行った方がいいよ。行かないと後悔する」と背中を押してくれ、コスチュームを持って引退試合へ。そうしたら、心配した健さんは会場に来てくれたのです。すると、どうなります? 新日本プロレスの佐々木健介が全女の会場にいる。何でだ?ってなりますよね。

 相手はブル中野か北斗晶か豊田真奈美、吉田万里子じゃないかって噂になりました。そこで豊田さんの名前が出てしまったみたいのが、あるのですが、まあまあ、豊田さんにはいろいろな話があるんです(笑い)。

 健さんとはプロポーズをめぐって食い違いがあり、私は電話で「北朝鮮で隣になったとき、俺の嫁さんになると思った」と言われたのが求婚と思っています。健さんの中では家で「何度生まれ変わっても一緒になろう」と言ったのがプロポーズだったようです。

 でも、そのときは「やり残していることがあって引退を撤回しているわけだから、まだプロレスを続ける。プロレスか結婚のどちらかを選ばないといけないから、まだ結婚はできない」と言ったのです。

 そうしたら健さんは「何で? どうしてプロレスをやって結婚をしちゃいけないの?」って。女子の選手が結婚しちゃいけない、彼氏をつくってはいけないというのが理解できなかったようで「両方つかめばいいじゃん」って。私の中で両方を取るという選択を考えたことがなかったから、それができるならそうしたいと思いました。

 私と健さんの結婚は、そう、東スポさんに書かれたんです(笑い)。取材があって駅で待ち合わせをしていたときでした。売店に並んでいる東スポに、赤い字で「北、北、北…」と見えたのです。しかも最後に「健」っていう文字が。「北」という字を見た瞬間に嫌な予感がしたんですよね。

 少し新聞を引っ張り上げてみると「健」の下に「介」の字が…。で「結婚」みたいに書かれていて。私は真っ青になって、どうしようって。なぜパニックになったかというと、まだ全日本女子プロレスに言ってなかったから。結婚も何も、まだ会社にも報告していないのに出てしまったので私は雲隠れしました。

 すぐマネジャーに「体調が悪い」と取材のキャンセルを入れ、健さんにも「ケータイを切る」と伝えて友達の家に3日くらいいました。