18日に開幕したばかりの第95回記念選抜高校野球で東北(宮城)の選手による「ペッパーミル・パフォーマンス」が審判員に注意されて物議を醸す中で、いみじくも韓国の朝鮮日報(電子版)ではパク・ガンヒョン記者による「野球日本代表チームがコショウをひく理由」と題したコラムが掲載された。

「ペッパーミル――」とは、もちろん侍ジャパンの切り込み隊長として活躍するラーズ・ヌートバー外野手(26=カージナルス)が出塁した際などに見せるパフォーマンスのこと。記事では同選手の経歴や今大会での活躍ぶりに触れ、昨季から所属チームで流行したセレモニーに「身を粉にして頑張ろう」「粘り強くしよう」などの意味があると説明した。

 その上で、一気にチーム内ばかりか日本中で流行するきっかけは大谷翔平投手(28=エンゼルス)が6日の阪神との強化試合で本塁打を放った際に「ペッパーミル・パフォーマンス」を披露したことだと分析。あわせて「日本戦がある日は居酒屋などでもコショウがたくさんひかれている」と紹介した。

 日系米国人として初めて侍ジャパンに選出されたヌートバーだが、日本語でコミュニケーションを取ることは難しい。そんな中でチームに溶け込めたのは「ペッパーミル・パフォーマンス」であり、それをチーム内に広めた大谷であることにも言及。「日本選手たちも日系米国人のヌートバーを歓迎する意味で、このセレモニーを積極的に受け入れた。そして、これはいつの間にか日本代表チームの象徴となった」とし、20日(日本時間21日)のメキシコとの準決勝で「どれだけ多くのコショウが再びひかれるか見守るべきだ」と結んだ。