手負いの〝守備侍〟が存在感を発揮した。源田壮亮内野手(30=西武)は10日の1次ラウンド・韓国戦で右手小指を骨折したものの、16日のイタリアとの準々決勝(東京ドーム)で3試合ぶりに「8番・遊撃」でスタメン復帰。心配された守備でも危なげない送球を披露し、打っても7回の第4打席で右前に適時打を放った。

 源田は痛みを口にすることなく「とにかくチームが勝てるように、その中のピースになれるように、しっかり周りを見ながらやっていきたい」と黙々と自身の仕事に徹した。打撃時にはテーピングでぐるぐる巻きにした患部を自ら加工した打撃用手袋から出し、衝撃を受けないよう右手小指は浮かせた状態でバットを振った。

 骨折が判明後、栗山監督やトレーナーは源田本人を交えて西武・松井監督、チームドクターとも情報を共有。源田の強い意思を確認した上で試合出場へのゴーサインが出された。

 源田は今大会にかける強い思いを「今まではベンチから試合を見ているほうが多かった、今回はまずは守備というところでしっかりやらなければいけない。ショートに打たせれば安心というふうに思ってもらえるよう、しっかり落ち着いてプレーしたい」と語り、侍ジャパンの守備の要として役目を全うする覚悟を決めている。

 栗山監督が「源ちゃんが持っている魂は必ず見ている皆さんに伝わると僕は信じている。日本のチームのために大きな貢献をしてくれると思います」と試合前に予告していた通り、その献身的な働きでチームに大きな安心感を与えた。