東京五輪の女子マラソン代表・鈴木亜由子(31=日本郵政グループ)が、さらなる飛躍の予感を漂わせている。

 12日の名古屋ウィメンズマラソンでは、自己ベストの2時間21分52秒をマークして日本人トップの2位でゴール。13日に行われた一夜明け会見では「ホッとした気持ち。ゴール直後はこれまでのマラソンと比べて元気だったが、今は全身に疲労が出ているので、それだけ全身を使えたということだと思う」と冷静に振り返った。

 トラックからマラソンに転向後も勝負強さを見せてきた一方で、国内での最高タイムは2018年北海道マラソンの2時間28分32秒だった。しかし、4度目となる国内レースで初めて21分台を記録。父・伸幸氏は「今まで何回もマラソンを走ってきたが、今回のレースは本人もある程度満足できたのでは。タイムも順位もまだ本意ではないと思うけど、やっと初めてマラソンランナーになった感じがした」と、たたえた。

 今回のレースに合わせ、持久力はもちろん、トラックで培ったスピードを生かすための練習にも着手。まだ完成途上だが、高橋昌彦監督は「21分台はびっくりしたけど、力がついてきたと思う。これからが亜由子のマラソン人生第2章になるのでは。まだまだ伸びしろはある」と大きな期待を寄せた。

 10月には24年パリ五輪代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を控えている。鈴木は「(今回のレースが)いいステップになった。監督と戦略を練って準備したい」。地元で培った手応えを今後に生かす。