WBC1次ラウンドB組の開幕戦、韓国―オーストラリア戦(9日、東京ドーム)で、追う立場の韓国に痛恨のミスが飛び出した。

 直前に逆転3ランで4―5とされた直後の7回だ。一死後に代打で起用された姜白虎(カン・ペクホ)はカウント2ボールからの3球目、137キロのチェンジアップを一閃。左中間フェンス直撃の当たりで出塁した。楽々二塁に到達し、ベンチに向かってパフォーマンスをしながら右足でベースを踏むと、勢い余って足が離れてしまった。その間に外野からの送球を受けたオーストラリアの選手がタッチ。二塁塁審はセーフと手を広げたものの、オーストラリア側からの要望でリプレー検証され、判定がアウトに覆った。

 絶好の同点機が一瞬で二死走者なしとなり、次打者で5回に3ランを放っていた梁義智(ヤン・ウィジ)が中前打を放つチグハグな攻撃で結局7回は無得点に終わった。この“世紀のボーンヘッド”は聯合ニュース(電子版)でも「歓喜のセレモニーが致命的な走塁死につながった」との見出しで速報。姜白虎のパフォーマンスにベンチの僚友たちも歓呼で応えていた様子や、右足がベースから離れた瞬間にタッチされる場面が映像で捉えられていたことを詳しく伝えた。

 姜白虎は2021年の東京五輪の3位決定戦で劣勢の8回にベンチでやる気なさげに噛んでいたガムを口元からぶら下げた姿がテレビで中継されて猛批判にさらされた過去がある。

 聯合ニュースではこの点にも触れ、この日のテレビ中継で解説したメジャー通算124勝のレジェンド・朴賛浩(パク・チャンホ)氏が「出なければ良かった場面」と指摘したことや、元中日で現代表・李政厚(イ・ジョンフ)の父でもある李鍾範(イ・ジョンボム)氏が「姜白虎は後ろに相手の野手がいないと思っていたようだ。最後までボールを確認しなければならなかったのに…残念だ」と嘆いていたことも報じた。

 韓国は最終的に7―8で惜敗。大事な10日の日本戦を前に悔やんでも悔やみきれない黒星を喫した。